常緑の低木で、 株元から細い幹をたくさん出してこんもりとした樹形になります。
センリョウ
緑の葉 上に赤い実 おめでたや
特徴
つやつやの緑の葉の上に、 つやつやの赤い実。 センリョウといえばお正月に活けるおめでたい木です。
庭や公園にもよく植えられます。 原始的な植物で、 花は地味ですが面白い構造をしています。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 見頃 |
|
|
|
|
||||||||
| 花 |
|
|
||||||||||
| 葉 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
| 実 |
|
|
|
|
||||||||
高さ
低木 (1〜5m)
|
花の性別
両性花
|
|||||||||||
分布本州(関東地方以南、 東海地方、 紀伊半島以南)、 四国、 九州、 琉球、 韓国(済州島)、 台湾、 中国(中南部)、 アッサム |
生息地暖地の林内 |
|||||||||||
分布本州(関東地方以南、 東海地方、 紀伊半島以南)、 四国、 九州、 琉球、 韓国(済州島)、 台湾、 中国(中南部)、 アッサム |
||||||||||||
生息地暖地の林内 |
||||||||||||
学名Sarcandra glabra |
||||||||||||
樹形
葉
先がとがり、 するどいギザギザのある葉です。 対生で、 2枚の葉が向かい合ってつきます。 枝から伸びる2枚の葉は、 つけ根で滑らかにツルンとつながって見えます。
花
枝先にかたまって咲きます。 あとで実になる部分である子房に、 丸っこい雄しべが1つついていて、 花弁やガクはなく、 「これが花?」というような形です。 原始的な、 古い時代の植物なのです。
実
十字についた緑色の葉の真ん中に、 赤い実がかたまってつきます。 よく目立ち、 鳥が食べにやってきます。 よく見ると、 へそのような雌しべの柱頭のあとと、 横にポチッと雄しべがついていたあとがあります。
幹・枝
幹、 枝は緑色や褐色であまり太くはならず、 木質化もしません。 株元からたくさんの幹を伸ばし、 支え合っているように見えます。 枝分かれしたり実がなったりすると、 株の外側の枝は重くなって倒れ込むことがしばしばです。
冬芽・葉痕
葉や枝と同じような色のツンととがった芽です。 毛や、 芽を包む皮はありません。
人との関わり
庭木や鉢植えとして栽培されます。 緑色の葉と赤い実のコントラストが美しく、 縁起のよい木ということで、 お正月の切り花としても定番です。
その他の情報
黄色い実がなるものはキミノセンリョウという品種で、 植えられているのをよく見かけるようになりました。
性格
センリョウは花の形がへんてこで変わっています。 めしべの横からおしべがたんこぶみたいに出ています。 ガクも花びらもありません。 なぜならセンリョウは古い時代に生まれたから。 まだ花らしい花なんてなく、 原始的な花の先駆けなのです。 黄色いいぼいぼの花を眺めると花が生まれた歴史を感じることができます。 赤い実の黒い点々はおしべとめしべのあとで、 飾らずにありのままを見せています。
体験・遊び
センリョウはおめでたい縁起植物。 赤や黄色い実を使ってお正月飾りを作ってみましょう。 ナンテンやマンリョウなども入れればさらにおめでたい飾りになります。
関わりが深い生き物
メジロ、 ヒヨドリ、 ジョウビタキなどの野鳥が、 赤い実を食べにやって来ます。
