センリョウ

緑の葉 上に赤い実 おめでたや

  • 木の自己紹介

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特徴

つやつやの緑の葉の上に、 つやつやの赤い実。 センリョウといえばお正月に活けるおめでたい木です。
庭や公園にもよく植えられます。 原始的な植物で、 花は地味ですが面白い構造をしています。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

  • Peak Season
  • Blossom
  • Leaf
  • Fruit
  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
見頃

高さ

低木 (1〜5m)

花の性別

両性花

分布

本州(関東地方以南、 東海地方、 紀伊半島以南)、 四国、 九州、 琉球、 韓国(済州島)、 台湾、 中国(中南部)、 アッサム

生息地

暖地の林内

分布

本州(関東地方以南、 東海地方、 紀伊半島以南)、 四国、 九州、 琉球、 韓国(済州島)、 台湾、 中国(中南部)、 アッサム

生息地

暖地の林内

学名

Sarcandra glabra

樹形

常緑の低木で、 株元から細い幹をたくさん出してこんもりとした樹形になります。

  • こんもりコンパクトな株立ち
    写真 / 2018.12.23 茨城県桜川市 htanaka

  • 少し暗い場所でも元気
    写真 / 2021.12.26 京都市伏見区 MayaN

先がとがり、 するどいギザギザのある葉です。 対生で、 2枚の葉が向かい合ってつきます。 枝から伸びる2枚の葉は、 つけ根で滑らかにツルンとつながって見えます。

  • 毛はなくすべすべ
    写真 / 2021.12.19 茨城県桜川市 htanaka

  • 葉の裏もすべすべ
    写真 / 2025.1.22 東京都文京区 Tamacha

  • 枝の両側につく葉は、 つけ根がつながってツルンとして見える
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

枝先にかたまって咲きます。 あとで実になる部分である子房に、 丸っこい雄しべが1つついていて、 花弁やガクはなく、 「これが花?」というような形です。 原始的な、 古い時代の植物なのです。

  • つぼみや実と間違えそうな花
    写真 / 2020.10.23 千葉県習志野市 MasakoT

  • 子房に雄しべが1つついている
    写真 / 2019.6.23 東京都立木場公園 minaei

  • 写真 / 2019.6.23 東京都立木場公園 minaei

十字についた緑色の葉の真ん中に、 赤い実がかたまってつきます。 よく目立ち、 鳥が食べにやってきます。 よく見ると、 へそのような雌しべの柱頭のあとと、 横にポチッと雄しべがついていたあとがあります。

  • 緑色の葉と赤い実のコントラストが美しい
    写真 / 2021.12.19 茨城県桜川市 htanaka

  • 枝先にかたまってつく つやつやの実
    写真 / 2019.12.22 茨城県桜川市 htanaka

  • よく見ると、 2種類の黒っぽいあとがある
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

幹・枝

幹、 枝は緑色や褐色であまり太くはならず、 木質化もしません。 株元からたくさんの幹を伸ばし、 支え合っているように見えます。 枝分かれしたり実がなったりすると、 株の外側の枝は重くなって倒れ込むことがしばしばです。

  • 細い幹で支え合う株元
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

  • 枝分かれの部分はふくらみ、 マッチョな感じ
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

  • 枝葉が多くなって重くなり、 倒れる
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

冬芽・葉痕

葉や枝と同じような色のツンととがった芽です。 毛や、 芽を包む皮はありません。

  • 枝先には1つの芽がつく
    写真 / 2025.1.22 東京都文京区 Tamacha

  • 葉のつけ根とマッチョな枝のふくらみの間に控えている芽
    写真 / 2025.1.22 東京都文京区 Tamacha

  • 少し伸びてきた芽には、 すでに葉と同じギザギザがある
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

  • 2枚の葉がとれたあとはリング状。 小さな芽が控えている
    写真 / 2025.1.24 東京都練馬区 Tamacha

人との関わり

庭木や鉢植えとして栽培されます。 緑色の葉と赤い実のコントラストが美しく、 縁起のよい木ということで、 お正月の切り花としても定番です。

名前の由来

「百両」と呼ばれるカラタチバナより大きく、 実もたくさんつけるので「千両」と呼ばれるようになりました。
ちなみに、 アリドオシは「一両」、 ヤブコウジは「十両」、 マンリョウはそのまま「万両」と呼ばれます。

その他の情報

黄色い実がなるものはキミノセンリョウという品種で、 植えられているのをよく見かけるようになりました。

  • キミノセンリョウ
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

性格

センリョウは花の形がへんてこで変わっています。 めしべの横からおしべがたんこぶみたいに出ています。 ガクも花びらもありません。 なぜならセンリョウは古い時代に生まれたから。 まだ花らしい花なんてなく、 原始的な花の先駆けなのです。 黄色いいぼいぼの花を眺めると花が生まれた歴史を感じることができます。 赤い実の黒い点々はおしべとめしべのあとで、 飾らずにありのままを見せています。

  • 雌しべの横につく雄しべ
    写真 / 2019.6.23 東京都立木場公園 minaei

  • 黒い2つの点が残る実
    写真 / 2021.11.1 板橋区立赤塚植物園 minaei

体験・遊び

センリョウはおめでたい縁起植物。 赤や黄色い実を使ってお正月飾りを作ってみましょう。 ナンテンやマンリョウなども入れればさらにおめでたい飾りになります。

  • いろいろな実で作ったお正月飾り
    写真 / 2023.12.20 minaei

  • 黄色いセンリョウの実でお正月飾り
    写真 / 2023.12.20 minaei

関わりが深い生き物

メジロ、 ヒヨドリ、 ジョウビタキなどの野鳥が、 赤い実を食べにやって来ます。

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