落葉高木で20mくらいになるものもあります。 伸ばせるところに奔放に枝を出していき、 場所によって樹形はいろいろです。
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特徴
春の山菜として天ぷらにするのはまだ小さな縮れた葉ですが、 伸びてピンとした葉は5枚一組。 秋、 薄く白っぽい色に黄葉すると森の中に生えていたことに気づきます。
みんなの投稿
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
高木 (10~30m)
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花の性別
雌雄同株
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分布北海道、 本州、 四国、 九州 |
生息地山地の林内 |
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分布北海道、 本州、 四国、 九州 |
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生息地山地の林内 |
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学名Chengiopanax sciadophylloides |
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樹形
葉
5枚一組で1枚の葉で、 長い柄があります。 小さな葉の一つ一つにもはっきりとした柄があり、 先の方はピュンととがります。
花
新しい枝の先に、 つぼみがたくさんついた柄が伸びてきて、 黄緑色の小さな花を咲かせます。 花びらが5枚で、 長い雄しべが5本ピュンピュンと飛び出しています。
実
丸くて少し平たくなっている実がたくさんつきます。 秋に黒っぽい紫色に熟します。
幹・枝
灰色がかったすべすべの幹や枝ですが、 ポツポツとした皮目があるのも特徴です。
冬芽・葉痕
枝や幹が太いわりに、 芽はチョボっとした三角帽子のような形です。 タカノツメの冬芽とよく似ていますが、 コシアブラの方が少し枝が太いことと、 三日月型の葉痕の維管束痕が約13こあり、 タカノツメより多いのが特徴です。
幼木
コシアブラのある森の中では、 大きな木の下にたくさんの幼木がいます。 5枚一組の葉は互生につきますが、 左右対称に広げて、 光を得ようとしています。
名前の由来
この木から樹脂液をとって「こしあぶら」と呼ばれた塗料をつくったことが名前の由来です。 「こしあぶら」とは、 古代の塗料「金漆(こんぜつ)」のことで、 木や革に塗って補強するものでした。
平安時代に、 ウルシの木からとる漆の技法が大きく発展し、 金漆は衰退してしまいました。
性格
コシアブラは秋の黄葉が少し他の木と違って目立ちます。 レモンイエローの黄葉もありますが、 色が抜けて白い緑のような時もあって、 きれいです。 紅葉なのに亡霊?みたいな透け感の有るはかなさです。 山に普通に生えていて、 緑の時期には目立たない木です。
体験・遊び
コシアブラの若芽は山菜の女王として称賛されます。 天ぷらはもちろん、 バラ肉でまいたり、 ゆでて炒めてから混ぜご飯も。 ほろ苦さと香りを生かした料理があります。 採りすぎないように、 少量を楽しむ程度にしましょう。
