冬にたくさん積もる雪の重みに耐えるため、 地をはうような半球形の樹形になります。
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特徴
雪の多い日本海側に分布するツバキで、 新潟県の木にも制定されています。 しなやかな枝は、 雪の重みで倒れても折れにくく、 氷点下にはならない雪に埋もれることで寒さから身を守ります。 雄しべの柄が黄色で、 ヤブツバキと区別できます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
| 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
低木 (1〜5m)
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花の性別
雌雄異株
両性花
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分布東北から北陸の日本海側の多雪地帯 |
生息地落葉樹林の林下 |
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分布東北から北陸の日本海側の多雪地帯 |
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生息地落葉樹林の林下 |
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学名Camellia rusticana |
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樹形
葉
互生につきます。 葉の厚みはヤブツバキより薄く、 縁のギザギザはヤブツバキより鋭くとがります。
花
雪が解け始めたころから、 枝先に一重の赤い花をつけます。 花びらの厚みはヤブツバキより薄く、 雄しべの軸はオレンジ色がかった黄色であることが特徴です。
実
ほぼ球形ですが、 ヤブツバキより細長い実です。 実がなることは稀です。
幹・枝
新しい枝は茶色ですが、 太い枝や幹は灰色がかった明るい茶色です。 雪の重みに耐えるため、 柔軟性があります。 地面に接した枝からは根が出ることがあります。
冬芽・葉痕
先のとがった黄緑色の芽です。 花芽はぷっくりと丸みがあります。 葉痕の維管束痕は1つです。
人との関わり
枝がとてもしなやかで柔らかいので、 柴木などをまとめて縛るために利用されていました。
名前の由来
雪の多い地域に生えることが名前の由来となりました。
名前から、 雪の中に花が咲いているイメージがありますが、 花は雪がとけはじめた時期から咲き始めます。
性格
ユキツバキは赤い花をたくさん咲かせ、 華やかなだけではありません。 冬は積もる雪の重みにしなやかな枝で耐え、 緑の葉を元気に保ちます。 雪が解けると雪の重みで曲がっていた枝を起こし、 さらに新しい枝を伸ばしていきます。 その生命力あふれる姿は今日も、 新潟県民に共感を与え、 励まし続けています。
体験・遊び
葉っぱを丸め、 その先を少しつぶし、 口にくわえて笛をつくって吹いてみましょう。 どんな音が鳴るかな?
葉っぱに切り込みを入れ、 ちっちゃなサンダルをつくることもできます。
関わりが深い生き物
花には鳥ではなく虫がやって来ることによって、 受粉の手伝いをしてもらいます。 虫を呼ぶために、 雄しべの軸が黄色なのです。
