ふつうの木と同じように、 自分の葉で光合成をして栄養を得つつ、 スギ、 モミ、 ツガ、 カエデ、 アセビなど、 他の植物の根に自分の根を絡ませ、 「半寄生」して生きています。 低木でこんもりとした形に育ちます。
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特徴
初夏に緑色の花をつけ、 特に雌花には大きな花びらのような「ほう」が見られます。 実がなると、 まるで羽根つきの羽根のような可愛らしい見た目に。 実は塩漬けにして食べることもできます。 他の植物に寄生するといった特徴があります。
みんなの投稿
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
低木 (1〜5m)
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花の性別
雌雄異株
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分布本州(岩手県・山形県以南)・四国・九州北部に分布 |
生息地やせた山地 |
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分布本州(岩手県・山形県以南)・四国・九州北部に分布 |
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生息地やせた山地 |
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学名Buckleya lanceolata |
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樹形
葉
葉は両端がヒュッと長い菱形のような形で、 対生につきます。 縁に細かい毛があり、 ギザギザがあるように見えます。
花
初夏、 小枝の先に淡い緑色の小さな花をつけます。 雌の木に咲く雌花は、 長さ3cmほどの細長い「ほう」で囲まれています。
実
枝先に、 楕円形の堅い実をつけます。 実の周りは「ほう」で囲まれ、 羽根つきの羽根のような姿です。
幹・枝
まっすぐに伸びた幹から枝が分かれ、 水平か弓なりに垂れ下がります。 枝先の細い緑色の草のような枝は、 冬に葉と一緒に落ちてしまい、 冬芽のついた枝は残ります。 太くなると樹皮がパリパリとむけてきます。
冬芽・葉痕
対生なので、 枝に背中合わせに2つずつつきます。 濃い茶色で先が鋭くとがり、 たくさんの芽鱗が並ぶのが見えます。 葉痕の維管束痕は1つです。
人との関わり
実の形が似ているという羽根つきの羽根には深い意味があります。 蚊の嫌うトンボと羽根つきの羽根が似ており、 中世から近世、 蚊に食われないおまじないとして新春に「こぎのこ」(羽根つきの羽根という意味)と唱え、 羽根つきをしたということです。
名前の由来
実の形が羽根つきの羽根にそっくりなことから「衝羽根(ツクバネ)」と呼ばれています。 別名に「ハゴノキ」や「コギノコ」があります。 「ハゴ」は羽子板の「羽子」、 「コギ」は「胡鬼」で、 これも羽子板のこと。 「胡鬼ノ子」は羽根つきの羽根のことです。
その他の情報
ツクバネの実を羽子板でついてみようとしても、 小さいですし、 ちゃんと飛びそうにはありません。 実際には鳥の羽根と、 ムクロジの実の中に入っている黒くて丸く硬いタネが使われます。
性格
スギ、 モミ、 ツガ、 カエデ、 アセビなどのほかの木の根っこに自分の根っこをからませたり、 吸盤のようにくっついたりして生きているといわれますが、 近くにそういった木が全く見られないことがあるようで、 性格は謎に包まれています。
体験・遊び
「羽根つき遊び」の羽根のような実で、 上にポーンと投げるとくるくる羽根が回りながら落ちてきます。 実を拾ったらぜひ投げてその様子を見てみましょう。 羽子板で打てそうかな?
若葉は食べられます。 若い果実も塩漬けにして食べることができます。
