美浜打瀬小学校

アキニレ

まだら模様の幹は個性的

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特徴

まだら模様の幹は個性的で目立ちます。
しなやかで細い枝と小さな葉っぱは、 風によくなびいて涼しげに見えます。
成長が早く、 暑さや乾燥、 風に強いので、 荒地を緑にするために使われることもあります。
本来は本州中部地方より西に生える木で、 東日本のものは植栽、 またはそこから種が飛んでふえたものです。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

海辺など暖かい地域では成長が早く大きな木が多いです。
しなやかで細い枝は風になびいて涼しげです。

  • 成長が早く背が大きいわりに、 枝が細かく葉っぱが小さい
    写真 / MayaN

  • 京都府立植物園のアキニレの巨木
    写真 / MayaN

  • コンクリートの隙間に落ちた種からも成長する
    写真 / MayaN

  • 紅葉したアキニレ
    写真 / MayaN

木の大きさの対して、 小さな葉っぱです。
表面がテカテカ。 常緑樹の葉っぱのように見えますが秋には紅葉して落葉します。

  • 小さめのテカテカの葉っぱ
    写真 / MayaN

  • 特に小さな葉は縁(ふち)がギザギザなのが目立つ
    写真 / MayaN

秋に小さな花が葉の付け根にたくさん咲きます。
両性花。 最初に雄しべ、 後で雌しべがのびます。

  • 雄しべの時期。 小さな花だが、 一度にたくさん咲くのでみつけやすい。
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 雄しべが終わった後、 雌しべが伸びてくる。
    写真 / MayaN

羽のついた種ができます。 葉っぱが落ちた後も木に残っていて、 寒風に吹かれて少しずつ飛んでいきます。

  • 花の終わった後すぐにできる実。 赤や黄色に熟す。
    写真 / MayaN

  • 実は、 最後は茶色くなる
    写真 / MayaN

  • 風の弱いところでは、 落葉しても実だけ残る。 枝を振ると、 一度によく飛ぶので面白い。
    写真 / MayaN

  • 最後まで木に残った実。 少し寂しげ。
    写真 / MayaN

幹・枝

まだら模様やひび割れた幹は、 個性的で目立ちます。
木によって様々な模様をしています。

  • まだら模様に見える幹
    写真 / 千葉市美浜区

  • 表面の皮がはげ落ちる途中で、 荒々しく見える樹皮もある
    写真 / 千葉市美浜区

冬芽・葉痕

細い枝に小さくて扁平な芽がつきます。 葉痕のお顔は、 力が抜けた感じの愛嬌のあるお顔です。

  • 力は抜けているが、 はっきりとしたお顔
    写真 / Tamacha

  • 大小の芽が並んでつくことがある。
    写真 / MsakoT

  • 枝と芽に細かくて灰色っぽい毛がある。
    写真 / Tamacha

人との関わり

アキニレの樹皮は粘りがあり、 昔は屋根の瓦をくっつける接着剤になっていたそうです。 植木屋さんが枝を剪定していると、 はさみがダメになると困ってしまう木です。

  • 樹皮を叩いてつぶして、 木同士を接着(くっつくが、 取ろうとすると素直にとれる)
    写真 / minaei

名前の由来

ニレは樹皮を傷つけると粘液が出てきて濡れることから濡れ→ニレになったと言われています。 花が秋だから「アキニレ」と呼ばれるようになりました。 よく似た花や実を春につける「ハルニレ」という木もあります。

その他の情報

アキニレは、 ニレ科の樹木の中でニレ立枯病(たちがれびょう)に非常にかかりにくいことが知られています
※ニレ立枯病は1900年代、 ヨーロッパ、 北アメリカ、 ニュージーランドのニレ科の木に大流行しました。 かつてヨーロッパの風景をつくっていたニレ科の大木は大量に枯れました。 国によってはその9割が枯れてしまったと言われています。

性格

種がたくさん飛んで、 隙間から芽生えることも多い木で、 まるで雑草のような強さを感じます。 経験をつみあげて大木になるというより、 とりあえず数打てば、 どれかが大きくなれるだろうという、 失敗を恐れない行動派?暖かい場所ではガツガツ生きます。

  • 伐採されても、 切り株からたくさんの枝(ひこばえ)
    写真 / minaei

体験・遊び

アキニレの樹皮は粘りがあり、 枝を木づちでたたくとネバネバしてきます。 昔の接着剤だったそうですが、 割れたお皿をくっつけるほどの接着力はありません。 小枝をトンカチでつぶして、 ネバネバを出してみましょう。

また、 アキニレの実はむかし救荒植物(日照りなどで作物が不作で食べ物が無くなった時に食べるもの)でした。 小さな実は光にかざすと真ん中に丸い種が透けて見えます。 周りの皮をむいて中のタネを味見してみる?

  • えだごと叩くと皮がむける
    写真 / minaei

  • 水を少し加えて叩くとネバネバする
    写真 / minaei

  • 木同士ならくっつくが、 簡単に取れる
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

葉は虫の食べあとだらけ!ニレハムシのしわざかもしれません。 カワラヒワ、 マヒワ、 アトリなどの鳥はアキニレのタネが大好物!

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