成長すると高さ20m程の大木になります。 各地に天然記念物に指定されている木があります。
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特徴
日本の照葉樹林の代表選手と言える木です。 常緑広葉樹としては最も北まで分布するものの一つですが、 寒さは苦手で、 北陸・東北地方より北では海辺だけに生えています。 日本全国に天然記念物とされる大木があり、 また100種類もの地方名があると言われています。
大きな冬芽が一番のチャームポイントです。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉の長さは8~15cmで枝先に集まってつきます。 表面は光沢がありツルツルしています。
新芽が赤くて目立ちます。
花
4~5月に黄緑色の小さな花が花束のように集まって咲きます。 良い香りがします。
実
実は緑色から最後に黒色に熟します。 中には網目模様の種が1個入っており、 果柄(かへい、 実のなる枝)は赤みを帯びることが多いです。
幹・枝
小さな皮目(ひもく・割れ目)があります。
冬芽・葉痕
冬芽は枝先に1個だけつくことが多く、 大きくて目立ちます。 冬芽を見ればタブノキだとすぐ分かります。
この冬芽は混芽(芽吹いたとき、 花と葉があらわれる芽)です。
人との関わり
タブノキには日本全国に100個もの地方名があると言われています。 それはタブノキが人々の生活になくてはならない木だったからだと考えられます。 タブノキの材は、 船や家具、 楽器、 下駄の歯やお盆、 染料など色々な道具の材料として使われてきました。
名前の由来
丸木船を朝鮮語で ton-bai, tong-bai と言い、 これが日本に伝わって トンバイ → タブ となったと言われています。 タブノキの材は水に強く、 船の材料として使われました。
関わりが深い生き物
花には、 ハチ、 ハエ、 甲虫などが訪れ、 受粉の手伝いをします。
ホシベニカミキリの幼虫がいると、 幹に、 小さな穴、 樹液、 木くずやフンなどが見られます。
アオスジアゲハの幼虫が葉を食べます。