打瀬小学校

タブノキ

全国に天然記念物に指定されている大木がある

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特徴

日本の照葉樹林の代表選手と言える木です。 常緑広葉樹としては最も北まで分布するものの一つですが、 寒さは苦手で、 北陸・東北地方より北では海辺だけに生えています。 日本全国に天然記念物とされる大木があり、 また100種類もの地方名があると言われています。
大きな冬芽が一番のチャームポイントです。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

成長すると高さ20m程の大木になります。 各地に天然記念物に指定されている木があります。

  • 海に近い公園に植えられている
    写真 / MayaN

  • 公園に植えられている木。 急には大きくならないが、 じわじわと成長し他の木を追い抜いていく。
    写真 / NatsumiN

  • 大木に成長する
    写真 / MayaN

葉の長さは8~15cmで枝先に集まってつきます。 表面は光沢がありツルツルしています。
新芽が赤くて目立ちます。

  • 葉はヘラ状で先端が急に細くなる。 表面は光沢がある。
    写真 / MayaN

  • 葉は枝先だけ集まってつく
    写真 / MayaN

  • 新葉は赤い(赤くない木もある)
    写真 / MayaN

  • タブノキの葉の裏。 表と色や光沢が全く違う。 裏は光沢がなく色が薄い。
    写真 / MayaN

  • 葉の裏を拡大したところ。 光が透けて網目模様が見える。
    写真 / MayaN

4~5月に黄緑色の小さな花が花束のように集まって咲きます。 良い香りがします。

  • 面白い構造の花。 雄しべがと仮雄しべ合計12本あり、 最も内側の雄しべの脇に蜜を出す腺体がある
    写真 / MayaN

  • 緑の花はよく見ると端正できれい
    写真 / MayaN

実は緑色から最後に黒色に熟します。 中には網目模様の種が1個入っており、 果柄(かへい、 実のなる枝)は赤みを帯びることが多いです。

  • 実は赤い柄が目立つ
    写真 / MayaN

  • 実は熟すと 黒くなる
    写真 / MayaN

  • 実の中には大きな種が1個入っている。 アボガドに近い仲間ということで、 実を割った感じがなんとなくアボガドに似ている
    写真 / MayaN

  • 種の表面は、 ヒョウ柄のような面白い模様がある
    写真 / MayaN

幹・枝

小さな皮目(ひもく・割れ目)があります。

  • 小さな皮目(ひもく・割れ目)が点々とある樹皮
    写真 / MayaN

  • 小さな割れ目が無数にある木も時々ある
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

冬芽は枝先に1個だけつくことが多く、 大きくて目立ちます。 冬芽を見ればタブノキだとすぐ分かります。
この冬芽は混芽(芽吹いたとき、 花と葉があらわれる芽)です。

  • 枝先に一個ついた赤い冬芽(赤みの少ない冬芽もある)
    写真 / MayaN

  • 大きな冬芽の中心から新葉が出てきて、 その脇から花の蕾が出てくる
    写真 / MayaN

  • 冬芽が枝先に1個つくことが多いが、 2個以上付くこともある
    写真 / MasakoT

人との関わり

タブノキには日本全国に100個もの地方名があると言われています。 それはタブノキが人々の生活になくてはならない木だったからだと考えられます。 タブノキの材は、 船や家具、 楽器、 下駄の歯やお盆、 染料など色々な道具の材料として使われてきました。

名前の由来

丸木船を朝鮮語で ton-bai, tong-bai と言い、 これが日本に伝わって トンバイ → タブ となったと言われています。 タブノキの材は水に強く、 船の材料として使われました。

関わりが深い生き物

花には、 ハチ、 ハエ、 甲虫などが訪れ、 受粉の手伝いをします。
ホシベニカミキリの幼虫がいると、 幹に、 小さな穴、 樹液、 木くずやフンなどが見られます。
アオスジアゲハの幼虫が葉を食べます。

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