ナツメ

世界三大美女が食べたフルーツ

特徴

秋になる実は、 美容と健康によいとされ世界の多くの国々で食べられます。 中国では世界三大美女と言われる楊貴妃(ようきひ)が好んで食べたとも言われています。
また葉っぱには特有の成分が含まれていて、 かむとしばらく甘味が感じにくくなります。

みんなの投稿

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

細い枝をたくさん出し、 華奢(きゃしゃ)な木に見えますが、 高さ10mほどにもなります。

  • 写真 / 2020.9.16 茨城県筑波実験植物園 MayaN

葉の長さは2-4cm。 3本の脈が目立つ丸みのある葉っぱです。
ジジフィンという成分が含まれていて、 かむとしばらく甘味が感じにくくなります。

  • 写真 / 2019.7.10 千葉県袖ケ浦市千葉県緑化推進拠点 MayaN

葉っぱの付け根に小さなかわいい花が咲きます。

  • よくみると真ん中からジワっと蜜が出ている花もある
    写真 / 2021.6.8 茨城県筑波実験植物園 MayaN

  • 中心が黄色の花もある。 (時間がたつと黄色い部分は緑色に変わる)
    写真 / 2021.6.8 茨城県筑波実験植物園 MasakoT

実はちょっと赤くなったぐらいが甘くて食べごろ。 真っ赤になった実は食べごろを過ぎています。
美容と健康によいとされ、 地中海沿岸から東アジアまで世界の多くの国々で食べられています。 生でも食べられますし、 乾燥させた実もよく食べられます。

  • これぐらい赤くなるときれいだが、 食べごろを過ぎている
    写真 / 2019.11.1 千葉県袖ケ浦市千葉県緑化推進拠点 EijiI

  • これぐらいが食べごろ
    写真 / 2020.9.17 埼玉県川口市見沼田んぼ MayaN

幹・枝

たくさんの深い割れ目が入ります。 トゲがあるので、 触る時は気をつけてください。

  • たくさんの割れ目が入った幹
    写真 / 2020.11.15 千葉市青葉の森公園 MasakoT

  • トゲがあるので触るときは注意。 特に花や実のついていない枝のトゲは長いです。
    写真 / 2021.7.10 千葉県袖ケ浦市千葉県緑化推進拠点 MayaN

冬芽・葉痕

赤い毛むくじゃらの冬芽です。

  • くっきりとした落枝痕(らくしこん=枝が落ちた跡)に赤い毛むくじゃらの冬芽が目立つ
    写真 / 2020.11.15 千葉市青葉の森公園 MasakoT

人との関わり

実は利尿や強壮作用があると言われ、 乾燥させた実が薬として用いられます。 韓国の薬膳料理のサムゲタンや杏仁豆腐などにも入っています。
また木材は、 彫刻などに使われます。

  • ドライフルーツにしたナツメの実。 程よい甘さで、 そのままでも美味しい
    写真 / 2021.6.16 MayaN

名前の由来

初夏に芽を出すことからナツメと言われれています。 (実際にはそれほど芽出しは遅くないです。 )

その他の情報

お茶の道具の棗(なつめ)は、 抹茶を入れるのに用いる茶器。
形がナツメの実に似ているので名前がつきました。

  • 茶道具の棗(なつめ)は、 美しい装飾が施されたものが多い。
    写真 / 2021.6.15 HarukoI

関わりが深い生き物

花には蜜があり、 ハチ、 アリなどいろいろな昆虫ががやって来ます。
野鳥が実を食べに来ます。