慈林小学校

カイノキ

葉の形がきっちり、 学問の木

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特徴

中国で学問の祖ともされる孔子の墓に植えられ「学問の聖木」とされてきました。
葉や枝の形や付き方が整然と整っていることが楷書(かいしょ=一画ずつ筆を離して書くきっちりした感じの字体)の特徴に似ているということで楷書の木→楷の木(カイノキ)となりました。

枝や葉などは防虫剤のような香りがします。 ウルシの仲間で、 特にピスタチオに近い仲間です。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

成長するとほどに整った美しい形になります。

  • のびのびと成長したカイノキ。 整った形になる
    写真 / MayaN

  • 黄葉して後、 落葉しつつあるカイノキ
    写真 / MayaN

葉は複葉(小さな葉が集まって一つの葉になっている葉)。 小さな葉は2枚ずつ同じところから出ていてきっちりした感じ。 これが楷書の文字に似ているということで、 カイノキという名前になったと言われています。

  • 小葉は対生
    写真 / MayaN

  • 黄葉した葉。 小葉が集まった1枚の葉は互生。
    写真 / MasakoT

  • 黄色い葉は、 軸がピンク色で美しい。
    写真 / MayaN

  • 赤く紅葉する木もある
    写真 / MayaN

雌木と雄木があります。 葉が出ると同時に房になった小さな花を咲かせます。

真っ赤に熟します。 カイノキはピスタチオに近い仲間ですが食べられません。

  • 赤く色づく。
    写真 / MasakoT

  • 赤い実がたわわになっている様子
    写真 / MasakiM

  • 写真 / 庭木図鑑植木ペディア

幹・枝

縦に深い皺が入ります。
皺の入り方も枝の付き方も、 整然としてすっきりとして美しい。 さすが学問の木!
枝や葉などは防虫剤のような香りがします。

  • 幹には深い皺が縦に入る
    写真 / MayaN

  • 枝の付き方がすっきりした感じ
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

黒っぽく三角おにぎり型の冬芽

  • 黒っぽく三角おにぎり型の冬芽
    写真 / MasakoT

  • 初夏の様子。 蝋細工のようで美しい。
    写真 / MayaN

人との関わり

カイノキは学問の木として広く知られてはいましたが、 日本には大正初期に岡山県の閑谷学校、 東京都文京区の湯島聖堂、 栃木県の足利学校の三か所に初めて植えられました。 その木々の子孫が広まり、 全国で植えられるようになりました。

  • 湯島聖堂の孔子廟のカイノキに立てられた説明
    写真 / MayaN

名前の由来

葉や枝の付き方がきれいに整っている様子が、 楷書という文字体をイメージさせるということで楷書の木→楷の木(カイノキ)となりました。 ランシンボク、 トネリバハゼノキなど他にも色々な呼び名があります。

  • 楷書体のイメージはカイノキの葉の付き方と似ているということで名前の由来に

関わりが深い生き物

実を食べにいろいろな野鳥がやって来ます。
トサカフトメイガの幼虫は、 カイノキの葉を糸でつづり集団で生活しています。 (虫の苦手な方は閲覧注意です。 )

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