慈林小学校

ユリノキ

ハンテン?Tシャツ?クリオネ?ぽにょ?

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特徴

ユリノキは北米原産。 ユリノキの葉っぱが冬に着る半纏のようなので、 ハンテンボクとも呼ばれます。 今はTシャツに似ていると言ったほうが、 子どもたちには通じやすいです。 人によってはクリオネやポニョに似ていると言われます。 春に2つに折りたたまれたTシャツが開くところは、 とてもかわいらしい風景です。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

ユリノキはまっすぐに幹が伸びるので、 北米のユリノキ林はまるで針葉樹の林のようなのだそうです。

  • まっすぐに伸びる幹
    写真 / MasakoT

  • 落葉後、 種が残っている
    写真 / MayaN

  • 初夏の姿。 公園にもよく植えられる
    写真 / MayaN

ユリノキの葉っぱが半纏のようなので、 ハンテンボクとも呼ばれます。 今はTシャツ、 人によってはクリオネやポニョに似ていると言われます。

  • Tシャツぽい葉っぱ
    写真 / MasakoT

  • クリオネやポニョっぽい葉
    写真 / MasakoT

  • 二つに折りたたまれ、 托葉に守られていた新葉が開くところが可愛い。
    写真 / MasakoT

ユリノキの花は、 チューリップのような形をしているので、 英名はチューリップツリーと呼ばれています。
モクレンの仲間は、 香りだけで蜜が無いのですが、 モクレン科でもユリノキだけは緑と黄色の花弁にオレンジ色の蜜標があり、 オレンジ色の部分に蜜がたんまり出ています。

  • ユリやチューリップに似ていると言われる花
    写真 / MayaN

  • 花びらのオレンジは蜜のありかを知らせるマーク
    写真 / minaei

翼のある実がぎっしり集まった集合果です。 木の上でバラバラになり、 くるくると飛んでいきます。

  • 細長い翼のある実が束になって実る。
    写真 / MayaN

  • 実が飛んで行ったあと、 外側の実が少し残る。
    写真 / MasakoT

  • 若い集合果
    写真 / MayaN

幹・枝

樹皮は縦に割けて黒ずんでいることが多いので、 主婦の方が「網タイツみたい」と言っていました。

  • 都会の樹皮は黒いことが多いです。
    写真 / minaei

  • 若い樹皮
    写真 / MasakoT

冬芽・葉痕

ユリノキの冬芽はアヒルの口に似ています。 春、 アヒルの口が開いて折りたたまれた小さな新葉が開く様子は本当にかわいいです。

  • 先端の冬芽は大きく、 アヒルの口と呼ばれます
    写真 / MasakoT

  • 頂芽より小さい側芽
    写真 / MasakoT

人との関わり

花は蜜源となります。 ユリノキは軽い木材なので、 北米ではインディアンがカヌーにしていたそうです。

  • ユリノキのハチミツ
    写真 / minaei

名前の由来

学名の直訳とか、 大正天皇がユリノキと名付けたなど諸説あります。 英語名はチューリップツリーですが、 名付けられた頃、 チューリップは無かったのでユリになったのではないかと言われています。

  • 木の上でチューリップのように咲く花
    写真 / Maya N

体験・遊び

落ちている種を投げて飛ばしてみましょう。 プロペラのようにくるくる回ります。

  • ぎっしり束ねられたプロペラのような種がバラバラになります
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

ユリノキの花には蜜がたっぷりあり、 ミツバチが集めた蜜でハチミツが作られます。
ミツバチ以外にもいろいろな昆虫がやって来ます。

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執筆協力 : 岩谷美苗

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