千葉市都市緑化植物園

クサボケ

クサというけど草じゃない

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特徴

名前にクサとついてますが実は木です。 草のように小さいのにウメのような赤く華やかな花が咲きます。
実は渋くて酸味が強く堅いですが、 果実酒などにして香りや酸味を楽しみます。
※花が終わった後に地上部が刈り取られ、 実が見られない緑地もあります。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

幹は地面を這うか斜め上に伸び、 よく枝を出し、 棘がある落葉低木です。

  • 写真 / 庭木図鑑植木ペディア

葉は、 根元がシュッと細くなったくさび形です。 縁はギザギザとのこぎり状です。

  • 葉は枝に互い違いにつく(互生)。 両面とも毛はない。
    写真 / MayaN

  • 葉の様子
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • くさび形の葉。 托葉(葉の根元につく小さな葉のようなもの)が目立つ。
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

春、 朱赤色の花が2~5個ずつ付きます。
両性花と雄花が混合で咲きます。 両性花は中心に雌蕊が目立ちます。

  • 雄花
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • つぼみ
    写真 / MayaN

ナシのような実がなります。 直径3~4㎝のゆがんだ球形です。 香りも良いのですが、 渋くて酸っぱくて、 そのままでは食べられません。 果実酒にして食べられます。

  • 写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 写真 / 庭木図鑑植木ペディア

幹・枝

幹には棘があります。 若い枝にはねじれて倒れた毛が密生します。 この毛が枝に根元の部分だけ残り小さな突起になります。

  • 鋭くて長い棘があるので注意
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

冬芽の様子。 赤くて目立つ。

  • 写真 / 庭木図鑑植木ペディア

名前の由来

ボケに似ていて小型の低木なので草の名が付きました。 ボケは外来種ですが、 クサボケは元々日本にある在来種です。

その他の情報

日本固有の種であり、 本州及び九州の日当たりのよい丘(丘陵地)から山地に自生します。

体験・遊び

実は果実酒に利用されたり、 塩漬けや焼酎付けにして食べます。

関わりが深い生き物

花にはいろいろな昆虫がやって来ます。

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