八ケ岳(やつがだけ)自然(しぜん)文化(ぶんか)(えん)

リョウブ

飢饉(ききん)人々(ひとびと)(いのち)救っ(すくっ)

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リョウブの特徴(とくちょう)

(ぼう)(じょう)白い(しろい)(はな)特徴(とくちょう)(てき)です。新芽(しんめ)山菜(さんさい)として利用(りよう)し、天ぷら(てんぷら)やまぜご飯(ごはん)にすると美味しい(おいしい)です。古く(ふるく)()保存(ほぞん)(しょく)にされ、ご飯(ごはん)混ぜ(まぜ)割増し(わりまし)にするのに利用(りよう)され飢饉(ききん)をしのぐのに利用(りよう)されました。

以下(いか)情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ8~10mになります。

  • (しろ)(はな)目立ち(めだち)ます。
    写真(しゃしん) / MayaN

  • (ふゆ)姿(すがた)
    写真(しゃしん) / MayaN

()

互い違い(たがいちがい)()付き(つき)ます(互生(ごせい))。(えだ)(さき)集まっ(あつまっ)付き(つき)
()(なが)さ6~15㎝(ほど)先端(せんたん)短く(みじかく)尖り(とがり)(えん)には鋭く(するどく)尖っ(とがっ)たギザギザがあります。

  • かつて()食用(しょくよう)にされていた
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 写真(しゃしん) / MasakoT

(はな)

6~8(つき)(ぼう)(じょう)(はな)(えだ)出し(だし)花弁(はなびら)が5()白い(しろい)(はな)多数(たすう)つけます。雄しべ(おしべ)は10(ほん)()ており、花弁(はなびら)より長い(ながい)ため特徴(とくちょう)(てき)です。

  • 標高(ひょうこう)高い(たかい)場所(ばしょ)では真夏(まなつ)咲く(さく)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 近づい(ちかづい)てみると小さな(ちいさな)(はな)集まり(あつまり)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • たくさんの(むし)がやってくる
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • (はな)拡大(かくだい)
    写真(しゃしん) / MasakoT

()

3~4㎝の平たい(ひらたい)球形(きゅうけい)()密生(みっせい)します。熟す(じゅくす)裂け(さけ)小さな(ちいさな)種子(しゅし)多数(たすう)出し(だし)ます。()()先端(せんたん)曲がり(まがり)果実(かじつ)様々(さまざま)方向(ほうこう)向き(むき)ます。種子(しゅし)(なが)さは(やく)1㎜の楕円(だえん)(がた)です。

  • 未熟(みじゅく)()
    写真(しゃしん) / MayaN

  • (あき)紅葉(こうよう)熟し(じゅくし)(みのる)
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  • ()落ち(おち)ても()だけ残る(のこる)
    写真(しゃしん) / MasakoT

  • 小さな(ちいさな)(たね)扁平(へんぺい)(かたち)
    写真(しゃしん) / MayaN

(みき)

茶褐色(ちゃかっしょく)古く(ふるく)なると不規則(ふきそく)薄い(うすい)かけらになって剥がれ(はがれ)落ち(おち)、まだら模様(もよう)になります。はがれて()てくる(みき)はなめらかです。ナツツバキの樹皮(じゅひ)によく()ています。
若い(わかい)(えだ)(はい)褐色(かっしょく)細く(ほそく)(もう)生え(はえ)ています。裂け目(さけめ)((がわ)()・ひめ)は不明瞭(ふめいりょう)です。

  • 写真(しゃしん) / MayaN

  • 写真(しゃしん) / MayaN

冬芽(とうが)

(えだ)(さき)につく()円錐(えんすい)(がた)(うろこ)は2~3()あるが、はがれやすいのではがれていることもあります。(わき)から出る(でる)()はあまり発達(はったつ)しません。

  • 写真(しゃしん) / MasakoT

  • 写真(しゃしん) / MasakoT

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(ひと)との関わり(かかわり)

新芽(しんめ)山菜(さんさい)として利用(りよう)し、天ぷら(てんぷら)やまぜご飯(ごはん)にします。(ざい)割れ(われ)にくいので建築(けんちく)(ざい)器具(きぐ)(ざい)細工(ざいく)(ぶつ)にも利用(りよう)されます。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

飢饉(ききん)(とき)食料(しょくりょう)として()保存(ほぞん)することが命じ(めいじ)られたので、「(りょう)(ほう)」に由来(ゆらい)するのではといわれています。
樹皮(じゅひ)()ているためにサルスベリと呼ぶ(よぶ)地域(ちいき)もあります。

その他(そのた)情報(じょうほう)

中世(ちゅうせい)から江戸(えど)時代(じだい)以前(いぜん)はハタツモリという()呼ば(よば)れていました。日本(にっぽん)最古(さいこ)のイロハ(じゅん)辞書(じしょ)(たくみ)(ざい)(しゅう)』に「はたつもり ()守神(まもりがみ)也(たをまもるかみなり)」とあり、リョウブが人々(ひとびと)助け(たすけ)たことと関係(かんけい)のある名前(なまえ)ではないかと思わ(おもわ)れていますが定か(さだか)ではありません。
世界(せかい)にリョウブ()植物(しょくぶつ)(やく)60種類(しゅるい)ありますが、日本(にっぽん)でみられるのは、このリョウブだけです。

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

リョウブの(はな)咲く(さく)時期(じき)()(はな)少ない(すくない)せいか、(はな)にはさまざまな昆虫(こんちゅう)集まり(あつまり)ます。
チョウ、ハチ、ハナアブ、甲虫(かぶとむし)・・・、(はな)(むし)たちで賑わい(にぎわい)、まさに昆虫(こんちゅう)のレストランです。

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