幹の高さは10~15m。
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特徴
松ぼっくりのような実は、 リースなどネイチャークラフトに使われます。
他の木が生えにくい痩せ地でも成長できるパイオニアツリーです。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は互い違いにつき(互生)。 縁の細かいギザギザが目立ちます。
花
早春、 葉が芽吹く前に、 雄花は枝の先の方に花枝がのびて、 垂れ下がるように咲きます。
雌花は雄花の下の方に1~2個ついて直立します。
よく似たオオバヤシャブシは、 雌花の方が枝の丈夫につきます。
実
秋に堅い実が黒褐色に熟します。 松ぼっくりのような形の堅果(けんか)がなります。
中にある翼のある果実が入っています。
幹・枝
灰褐色で若い木はなめらかですが、 古くなるとはがれます。 よく楕円形の裂け目(皮目・ひめ)があります。 若い枝には毛があります。
冬芽・葉痕
葉の芽と雌花の芽があります。 冬の芽の長さは1.0~1.5㎝の針の形で、 芽はウロコで包まれて光沢があります。 しかし雄花の芽はウロコに包まれないまま冬を超えます。
人との関わり
・砂防林や、 都市の緑化のために植えられます。
・心材は赤みがあり、 箸やクシ、 工芸品などに利用されます。
・実の枝にはタンニンが多く、 染料として利用します。
名前の由来
ヤシャブシの「ヤシャ」の語源には2つ説があります。
1つは、 熟した実のゴツゴツした外観を鬼の仲間、 「夜叉」にたとえたものです。
もう1つの説は、 黒の染料として用いた場合に何度も色が出てくるため、 何度も染めて濃くすることをいう「八汐(やしお)」が夜叉に転じたというものです。
ブシは果実にタンニンが多く含まれるため、 ヌルデの葉の虫こぶ「五倍子(ふし)」と同じように黒色の染料の材料となったことに由来します。
その他の情報
ヤシャブシは土壌中の根粒菌と共生し空気中の窒素を利用することができ、 痩せ地でも生育できるということでできるということで緑化に用いられます。
ところが近年ヤシャブシの花粉アレルギーは稀に重篤な症状を引き起こすことが判明し、 伐採している地域もあります。
体験・遊び
小さな松ぼっくりのような実がリースの飾りやネイチャークラフトの材料として使われます。