大磯城山公園

イヌマキ

日本庭園では主役となる

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特徴

葉は幅広いのですが針葉樹の仲間です。
手をかければ風格のある姿に仕上げられることから、 古くから庭の主役として使われてきた木です。
面白い種がなります。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

日陰でも丈夫に育ち、 剪定されても元気に育つ性質があることから、 生垣などによく植えられています。
日本庭園では面白い形に仕上げられている木もあります。

  • 美しく刈り込まれ日本庭園などで主役となる
    写真 / MasakoT

  • 家の生垣などにもよくされる
    写真 / MasakoT

  • 京都では腕の立つ植木職人さんに奇抜な形に仕上げられている木もある
    写真 / MayaN

  • 自然の中では絶壁でも力強く生きる。 その強さが庭木としての強さに繋がる。
    写真 / MasakoT

マツの葉っぱの幅を広くして柔らかくしたような感じです。

  • 写真 / MayaN

雌花と雄花が別の木に咲きます。

  • 雌花。 ろうそくのような形。 咲いているのに気づかないくらい地味で小さい。
    写真 / MayaN

  • 雄花。 割と大きく目立つ。
    写真 / MayaN

面白い形の実がなります。
赤く熟す部分は、 種をのせた台の部分です。 この部分は食べられます。 しかし種は毒があるので食べられません。
種は、 実についたまま根が出てくる面白い性質があります。

  • 赤い台の上にのった種
    写真 / MayaN

  • 種の台の部分の完熟前は黄色い
    写真 / MayaN

  • 種は、 実についたまま芽を出すせっかちな性質がある
    写真 / MayaN

幹・枝

樹皮は浅く細かくはがれます。

  • 写真 / MayaN

冬芽・葉痕

冬芽は蕾のような形をしています。

  • まだ小さな葉は、 薄い赤い色味を帯びていることがある。
    写真 / MasakoT

  • 薄い緑色の小さな葉が中心を向いている。
    写真 / Tamacha

  • 枝先の下の葉のつけ根には花芽がついている。
    写真 / Tamacha

人との関わり

植木の五木(植木として価値の高い木5種類)の一つとされ、 以前は大変高値で取引されていました。
その時代は房総半島でまず育てられ、 その後、 利根川の水運で埼玉県安行に運ばれ大きく育てられ、 江戸(東京)の庭に植えられました。

名前の由来

昔はスギを真木(マキ=本当の木という意味)と呼び、 杉より木材の質がおとるという意味で犬真木(イヌマキ)と呼ばれるようになりました。
ですがイヌマキも単に「マキ」とも呼ばれます。

その他の情報

千葉県は全国唯一マキ(イヌマキ)を県木としています

性格

比較的暖かい場所の生まれで、 種が櫛団子のようで変わっています。 櫛団子と言っても赤いのは食べられますが、 緑の種は毒です。 木の上で発芽したりして、 どこか原始的な雰囲気があります。 自然の中での樹形はぼさぼさなのですが、 庭に植えられると形を整えられます。 でもすぐに寝ぐせのような枝がピンピンと伸びて、 かわいいです。 年末やお盆に整えられるので、 その前に寝ぐせ枝を鑑賞しましょう。

  • 刈り込まれて整えられるけど、 葉っぱが足りないので枝を出す。 自然児の寝ぐせのよう。
    写真 / minaei

体験・遊び

葉で作るシュリケンは、 イヌマキの葉で作ると超かわいいです。 葉を4枚採り、 2つに折った葉にかぶせるように2つ折りにしていきます。 4枚目を2つ折りにして、 先を1枚目のループに差し入れると出来上がり。

  • イヌマキのシュリケン
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

実を食べにヒヨドリなどの野鳥がやって来ます。 ウスミドリナミシャクの幼虫(シャクトリムシ)が葉を食べます。

タップすると詳細が見られます

執筆協力 : 「性格」「体験・遊び」岩谷美苗 執筆

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