幕張海浜公園

ウバメガシ

強風に耐えるガラスよりも固い幹

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特徴

自然では海岸近くの風の強い場所にはえるドングリのなる木です。 成長がゆっくりで背が低めです。 また幹が大変硬くて、 その木材でガラスに傷がつくほど硬いです。 備長炭の材料としても知られています。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

日本のドングリのなる木の中では一番背の低い木です。
街路樹や森の中では高木になる木もあります。

  • 街路樹として植えられたウバメガシ
    写真 / EijiI

  • 本来は海辺近くの強風の吹く斜面という厳しい環境で生きる木
    写真 / MayaN

  • 京都御所の植栽。 西日本で植栽が多い。
    写真 / MayaN

厚みがあって光沢のある葉です。 新芽が褐色。
縁には、 まばらにギザギザがあります。

  • まばらにギザギザのある葉。
    写真 / EijiI

  • 新芽が褐色
    写真 / MayaN

  • 葉の縁のギザギザが多い木もある。 (逆にほとんどない木もある。 )
    写真 / MayaN

雌花は赤くて小さく目立ちません。 枝の先端近くの葉の付け根に咲きます。
雄花は、 雌花の下につきます。 つり下がったヒモのような形です。

  • 雄花は、 新しい枝の下に方に咲く。
    写真 / MayaN

  • 赤い点のように見えるのが雌花。 枝の先端近くの葉の付け根に咲く。
    写真 / MayaN

秋にドングリが実ります。 ドングリの帽子は、 薄くてウロコのような模様があります。
春咲いた花は、 翌年の秋実ります。

  • ウロコ模様の帽子のドングリ
    写真 / MayaN

  • 未熟なドングリ
    写真 / MayaN

  • 花が咲いて半年以上たったドングリの赤ちゃん。 また非常に小さい。
    写真 / MayaN

幹・枝

樹皮は、 深い裂け目がたくさん入ります。
枝や幹はとても硬く、 ガラスに傷がつくほどです。

  • 写真 / MayaN

冬芽・葉痕

芽鱗(がりん=冬芽をつつんでいる皮)が多く、 たくさんの筋が入ったように見えます。

  • 写真 / MasakoT

人との関わり

ウナギの蒲焼などに使われる備長炭(びんちょうたん)は、 紀伊国田辺(今の和歌山県田辺市)の商人、 備中屋長左衛門(びっちゅうや ちょうざえもん)がウバメガシを材料に作り販売を始めたことから、 この名がつきました。

  • 備長炭(びんちょうたん)
    写真 / PhotoAC かずなり777

名前の由来

若芽が褐色(茶色)であることから姥(老女)の色に見立ててウバメ。 樫(かし)の仲間なのでウバメガシとなりました。

  • 褐色の若芽の色が名前の由来に
    写真 / MasakoT

その他の情報

じつはウバメガシは、 日本のドングリの中では、 他に類をみない変わり者です。
詳しくはサカタのタネの園芸通信ー「東アジアの植物記」をご覧ください。
※リンクをクリックすると外部サイトに移動します。
※株式会社サカタのタネ様に許可をいただいてリンクを掲載しています。

関わりが深い生き物

紀伊半島では、 キナンウラナミアカシジミという、 ウラナミアカシジミの亜種が見られます。 幼虫はウバメガシを食べます。

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