那須高原ビジターセンター

ガマズミ

真っ赤な実とカメの甲羅のような葉っぱが特徴

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特徴

秋に実る真っ赤な実がとても目立ちます。 初夏に咲くアジサイを小さくしたような白い花もきれいですが、 独特の匂いがします。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ5mほどになる木です。

  • 植栽されたガマズミ
    写真 / EijiI

  • 自然の林や森で良く見られる
    写真 / MayaN

葉は丸っこくて先がとがったものが多く、 縁のギザギザが目立ちます。 葉の表も裏も毛がびっしり生えていて、 さわるとフワフワとしています。

  • 写真 / MayaN

  • 写真 / MayaN

アジサイを小さくしたような白い花が初夏(5-6月)に咲き、 独特の匂いがを放ちます。 コガネムシなどに大人気でレストランのようです。

  • 花は小さなコガネムシなどの虫に大人気のレストラン
    写真 / MayaN

  • 雄しべがとても長い。
    写真 / MayaN

真っ赤な色の実は、 秋の森で目立ちます。
この実は酸味が強いですが、 冬に入っても枝から落ちずに残り、 シワが寄って甘味が増します。 山に入るマタギ(猟師)が非常食に食べていたと言われています。
古代の土器から種が出土していることから、 古代人はガマズミの実を発酵させてお酒をつくったと考えられています。

  • 真っ赤な実は目立つ
    写真 / MasakoT

  • 秋も深まり葉が全部落ちても実が残ってこともある。 これぐらいが甘味が強くなる
    写真 / MayaN

幹・枝

灰色っぽい茶色です。 縦にスジが入っています。

  • 写真 / MayaN

冬芽・葉痕

ややとがった卵型の芽は、 たくさんの毛に覆われています。 よく見ると、 毛の間の葉痕にやんちゃそうなお顔があります。

  • 芽も葉痕も少し赤みのあるタイプ。
    写真 / Tamacha

  • 毛が白っぽく、 葉痕のお顔が目立つタイプ。
    写真 / Tamacha

  • 枝先より下の芽は、 背中合わせにつく。
    写真 / MasakoT

名前の由来

葉っぱがカメのようだから「亀(かめ)」が転じて「ガマ」、 酸っぱい実だから「酸味(すみ)」という説があります。

関わりが深い生き物

平らな形で上向きに咲く花は、 甲虫がとまりやすく、 ハナムグリなどがよく集まります。
葉がボロボロになっていたら、 サンゴジュハムシのしわざかも?
メジロなどの野鳥がやって来て実をついばみます。

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