真砂第三保育所隣接公園

ゲッケイジュ

葉をちぎるとスパイシーな香り!

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特徴

地中海沿岸を原産です。 日本には明治9年頃に入って来たとされています。 葉をちぎるとスパイシーな香りがします。
「勝利」「栄光」のシンボルとされ、 ゲッケイジュの枝葉で作った冠「月桂冠」は、 優勝者や受賞者に贈られることがあります。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

街路樹などでは刈り込まれていますが、 高さは15mを超すほどにもなります。 よく枝を出し、 葉が密に茂ります。

  • 常緑樹で冬でも緑色
    写真 / MichioI

  • マンションや庭の植栽にされることもある
    写真 / MayaN

葉は、 互生。 細長く先端が尖ります。 濃緑色で周囲が少し波打ちます。 そのままでは匂いはありませんが、 揉んで葉に傷をつけると良い香りがします。 乾燥させると香りが強くなります。

  • 濃緑色の葉。 少し葉の周囲が波打ち、 慣れると一目でわかるようになる。 揉むとスパイシーな香りがする
    写真 / MayaN

  • 若葉は、 みずみずしい色合い
    写真 / MayaN

  • 葉は細長くて先が尖っている
    写真 / MayaN

4~5月に薄黄色の花を咲かせます。 雌の木と雄の木があります。 植栽は雄の木がほとんどですが、 雌の木も稀に植えられています。

  • 花の色は薄い黄色
    写真 / MayaN

  • 花の時期には木全体が黄色くなる
    写真 / EijiI

  • 雄花。 小さい花が集まって咲く
    写真 / MayaN

  • 雌花。 雄花より小さい。
    写真 / 庭木図鑑植木ぺディア

果実は10月頃に黒紫色に熟します。 雄の木に比べて、 雌の木の数が少なく、 実がなっているのを目にすることは少ないです。

  • 実。 雌の木が少ないのでめったに見ることができない
    写真 / 庭木図鑑植木ぺディア

幹・枝

枝を切ると香りがします。

  • 若い枝は緑色に紫(むらさき)の褐色を帯びる(おびる)
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

葉芽は楕円形。 花芽はまん丸です。

  • 頂芽のわきに少し小さな側芽がある
    写真 / MayaN

  • 花芽はまん丸で目立つ
    写真 / MasakoT

  • 花芽は目立つ
    写真 / MasakoT

人との関わり

陰干しした葉は「ローリエ」と呼ばれ、 肉料理にクッキングハーブとして利用されています。

名前の由来

漢名「月桂樹」の音読みしたものです。

その他の情報

古代ギリシャで競技の勝者にゲッケイジュの枝葉で作った冠(=月桂冠)が贈られていました。 そこから「栄光」「勝利」「名誉」「栄誉」のシンボルとされ、 大会の優勝者に贈られることがあります。
ただしオリンピックの優勝者に贈られる冠はオリーブの冠になります。

性格

剪定に強く、 萌芽力もあるので、 公園樹や生垣などに植えられているのを多く見かけます。
芽吹く力が強く、 枝を切って乾燥させて保存しておいたあと、 挿し木(枝を土にさして根を出させる方法)をして増やすことができます。

関わりが深い生き物

枝や葉にルビーロウムシというカイガラムシがつくことがあります。 カイガラムシがびっしりつくと、 排泄物にカビがつき、 すす病を引き起こし葉が黒くなります。

  • 葉の真ん中にいるのがルビーロウムシ。 葉はすす病を発症して黒くなっている。
    写真 / MayaN

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執筆協力 : 広畠真知子

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