コウメ

小さな(ちいさな)()のなるウメ

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特徴(とくちょう)

ウメの(いち)変種(へんしゅ)で、 落葉(らくよう)(しょう)高木(たかぎ)です。 2~3月(さんがつ)ごろ直径(ちょっけい)2センチメートルほどの白い(しろい)香り(かおり)良い(よい)(はな)咲かせ(さかせ)ます。 果実(かじつ)直径(ちょっけい)1センチメートルくらいと小さく(ちいさく)梅漬け(うめづけ)など食用(しょくよう)にされます。

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

(たか)さ5~10m、 直径(ちょっけい)20~30㎝になります。

()

新しい(あたらしい)緑色(りょくしょく)(えだ)互い違い(たがいちがい)()がつきあます。 ()(なが)さは4~9㎝で楕円(だえん)(がた)で、 先端(せんたん)(きゅう)狭く(せまく)なり尖り(とがり)(えん)はギザギザとしています。 両面(りょうめん)ともにわずかな()があります。

(はな)

2~3月頃(つきごろ)()展開(てんかい)(まえ)開花(かいか)します。 前年(ぜんねん)(えだ)直径(ちょっけい)2~3㎝の(はな)が1~3()ずつまとまって咲き(さき)ます。 (はな)にいい香り(かおり)があり、 ふつうは白色(はくしょく)(いち)(じゅう)です。 ウメよりは雄しべ(おしべ)多く(おおく)花粉(かふん)(よう)()として植え(うえ)られることがあります。

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6(つき)ごろに、 ()緑色(りょくしょく)直径(ちょっけい)は2~3㎝のほぼ球形(きゅうけい)()がなります。 表面(ひょうめん)にはビロード(じょう)()密生(みっせい)します。 (なか)(かく)堅く(かたく)扁平(へんぺい)楕円(だえん)(がた)無数(むすう)小さな(ちいさな)(あな)開い(ひらい)ています。
ウメより(かく)薄く(うすく)()がなりやすく、 その()の「コウメ」のように果実(かじつ)小さい(ちいさい)のが特徴(とくちょう)です。

(みき)

(みき)樹齢(じゅれい)重ねる(かさねる)樹皮(じゅひ)(たて)粗く(あらく)裂け(さけ)ます。 樹皮(じゅひ)(くら)灰色(はいいろ)だが(ざい)暖色(だんしょく)(けい)で、 ()細かく(こまかく)硬い(かたい)です。 新しい(あたらしい)(えだ)緑色(りょくしょく)でほとんど()はなく、 ルーペで見る(みる)白っぽい(しろっぽい)細かい(こまかい)(てん)無数(むすう)にあります。

(ひと)との関わり(かかわり)

現在(げんざい)コウメは()食用(しょくよう)とされ、 台湾(たいわん)(さん)多く(おおく)輸入(ゆにゅう)されています。 実は(じつは)小さい(ちいさい)ため収益(しゅうえき)にはなりにくいようですが、 梅干し(うめぼし)など広く(ひろく)流通(りゅうつう)しています。
また、 ウメの(なか)でも花粉(かふん)多い(おおい)ため花粉(かふん)(よう)()として植え(うえ)こまれていることもあります。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

コウメはウメの(いち)品種(ひんしゅ)です。
コウメについては松岡(まつおか)(げん)(たち)の『(うめ)(ひん)』に記録(きろく)があり、 ()丸く(まるく)(かく)脆く(もろく)小さい(ちいさい)けれど果肉(かにく)多い(おおい)というような内容(ないよう)表記(ひょうき)()られます。

その他(そのた)情報(じょうほう)

現在(げんざい)、 コウメとして取り扱わ(とりあつかわ)れている品種(ひんしゅ)(つぎ)のものがあります。
甲州(こうしゅう)最小(さいしょう)(1つの実は(じつは)平均(へいきん)3.05g)
甲州(こうしゅう)深紅(しんく)(1つの実は(じつは)平均(へいきん)5.5g)
甲州(こうしゅう)()(ねつ)(1つの()平均(へいきん)4.80g)
竜峡(りゅうきょう)小梅(こうめ)(1つの()平均(へいきん)1.95g)
小梅(こうめ)(1つの()平均(へいきん)4.25g)

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

6月(ろくがつ)(ごろ)、 ウメエダシャクがヒラヒラと(まち)(ちゅう)飛び(とび)かいます。
(えだ)にはタマカタカイガラムシがびっしりつくことがあり、 それを食べ(たべ)にアカホシテントウというテントウムシがやってきます。