花と実が美しいことに加えて、老いるほどに曲がりくねった味のある樹形になるということで、庭木として多く植えられてきました。
短い枝の先はトゲになるので触る時は注意してください。

ザクロ
世界で愛される子沢山のシンボル

ザクロの特徴
世界で古くから豊穣、子孫繁栄のシンボルとして愛されてきた木です。
赤い花は、後ろに鎧(よろい)のように硬くて厚い萼がついています。厚い皮の実は、割ると美しい赤色のツブツブが沢山入っています。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
光沢のある明るい緑色の葉です。
花
赤い花の色と花の後ろ側の硬い萼が特徴です。
ゴージャスな八重咲きもあります。
実
握りこぶしぐらいの大きな実がなります。熟すと割れて種がたくさん出てきます。
種の周りの赤いゼリー状の部分は食べると爽やかな香りがして甘酸っぱいくて美味しいのですが、中の種に対して食べられる部分が少ないので好みが分かれます。
幹
不規則に皮がめくれます。年を経ると幹がねじれていきます。
味のある樹皮や樹形が好まれ、日本庭園のアクセントとしてもよく植えられてきました。
冬芽
冬芽はとても小さくて見逃してしまうほど。この冬芽から葉が出たり、花が咲いたりすると思うと不思議なぐらいです。
人との関わり
ザクロの樹皮や根には寄生虫を駆除する成分が含まれるため駆除薬として使われてきました。
ゼリー状の皮に包まれた種は、まるごと食べると健康や美容に効果があると言われています。またゼリー状の皮から採れるグレナディンという赤色成分は、香料や着色料として広く使われています。
名前の由来
中国からもたらされた「石榴(ざくろ)」をジャクルやジャクロと読み、それが変化してザクロになったのではないかと言われています。
「石榴」という字は元々「石瘤」で実の形を表していたのではないかと推定されています。
その他の情報
子授け、安産、育児の神として信仰されてきた鬼子母神は、左手に赤子を抱き、右手にはザクロの実を持っています。