ジンチョウゲ

香りで春のおとずれを真っ先に教えてくれる

特徴

早春に咲く花の香りが春の訪れを告げてくれます。夏のクチナシ、秋のキンモクセイ、春のジンチョウゲは、香りの良い木の代表「三大香木」（さんだいこうぼく）と言われます。

以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

高さは1m以下の低木です。主だった幹はなく、たくさんの枝が分かれて成長していくので、刈り込みしなくても自然に丸い形になります。

縁にはギザギザがなくて光沢があります。触るとやわらかいです。両面ともに毛がありません。

2～4月頃に枝先に強い香りを放つ花がまとまって咲きます。外側は赤紫色で内面は白色です。園芸品種では外側内側ともに白色のものもあります。

実は球形で赤く熟し有毒ですが、日本ではほとんど実がなりません。

幹や枝は赤茶色です。

枝先に細い花芽が束になって出てきます。
枝先より下の芽はとても小さな芽です。

日本へは室町時代に渡来し、植えられてきました。

花の香りから沈香（じんこう=よい香りがする木）、花の形が「丁字（クローブ）」に似ていることから丁字、合わせて沈丁花（じんちょうげ）となったと言われています。

香りがいい花には、チョウや甲虫がやって来ます。