打瀬小学校

ハマヒサカキ

花の匂いは塩ラーメン?!

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特徴

サカキ(榊)と名前はついていますが、 お供えの木としては使われず、 海辺の生垣などとして植えられます。 冬には可愛らしい鐘形の花と実が付きますが、 この花は匂いがいろいろな誤解や波紋を生みます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

自然では高さ4~6mになります。 公園や街路樹の1mぐらいの低木として植えられています。

  • 綺麗に刈り込まれている

  • 刈り込まれずに枝が伸びた木
    写真 / MayaN

舌のような形の小さな葉(2-4cm)でふちはギザギザとしています。 葉の表面は反り返り、 光沢があり革のような感触です。 毛はありません。

  • 平らに交互に並ぶ葉
    写真 / MayaN

  • 舌を出しているような葉
    写真 / EijiI

  • 赤みのある葉
    写真 / MasakoT

暖地では10~11月頃に淡い黄緑色の花を咲かせます。 鐘のような形でいくつかが纏まって下を向いて咲きます。 可愛らしい見た目ですが、 強い臭いがあります。 ヒサカキと同じ匂いで、 ガス臭、 塩ラーメン、 漬物、 動物園の匂いと言われます。
雄の木と雌の木があります。

  • 時には塩ラーメン、 時にはガス臭の花
    写真 / MayaN

  • 雌花と実。 花が咲いて1年後に実るので、 花と実が同じ時期に見られる。
    写真 / MayaN

  • 満開の雄花は見応えがあるが、 臭いがすごい(^_^;)
    写真 / MayaN

11月~12月頃に黒紫色にピカピカの実がなります。 中には沢山の小さな種が入っています。

  • つやのある黒い実は鳥へのアピール
    写真 / MayaN

  • 実はばらばらに熟し、 散布機会を長くする計画
    写真 / MayaN

  • まだ若い実。
    写真 / MayaN

  • 真冬に完熟した実が見られる時もある
    写真 / MayaN

幹・枝

淡い灰褐色で滑らかな木肌をしています。 縦に浅く縦皴が入ったり、 短い毛が密生することもあります。

冬芽・葉痕

カバーのようなものはなくむき出しの芽(裸芽)を付けます。 緑色で赤みを帯びます。

人との関わり

サカキやヒサカキは神様がらみで有名ですが、 ハマヒサカキは神様系には利用されず、 生垣として植えられます。 年に1度晩秋に花を咲かせ、 「ガス漏れ?」と通報され、 異臭騒ぎを起こします。

  • 両種とも小さい花がたくさん咲き、 ガスっぽい臭いを放つのは同じ。

  • 葉の比較

名前の由来

サカキと似ていて、 小さいから姫榊(ひめさかき)が縮まってヒサカキ。 海辺に生えるから「浜ヒサカキ」となりました。

性格

潮風にも日蔭にも比較的強く、 刈込まれても我慢強い木。 サカキやヒサカキが神様にお供えされていても、 ねたむことことはなく、 毎年1回人騒がせな匂いの花を咲かせます。 虫を呼ぶために。

  • 花の匂いは受粉のため
    写真 / MayaN

体験・遊び

花が咲く晩秋、 匂いを頼りにハマヒサカキを探してみましょう。 花の中もよく見て、 雄の木か雌の木か確かめてみましょう。

  • 雌花
    写真 / MayaN

  • 雄花
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

強い臭いの花にはハエの仲間やミツバチがやってきて受粉の手伝いをします。
黒い実はメジロなど鳥たちの好物です。

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執筆協力 : 岩谷美苗

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