千葉市都市緑化植物園

ヒマラヤスギ

神々の木として崇拝された

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特徴

原産地はヒマラヤ西部からアフガニスタン原産です。 「スギ」と名前にありますが、 「マツ」の仲間で特大の松ぼっくりがなります。
成長が早く木の形が美しいということで世界中で植えられています。 日本では、 明治時代にはじめて植えられました。

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

成長が早く高さ40−50m、 時には60mにもなります。
スギなどより少し横に広がった感じの樹形になります。 枝先が垂れ下がり暗い中でみるとちょっと幽霊のようにも見えます。

  • 少し横に広がる感じの樹形になる
    写真 / MayaN

  • 小石川植物園の大木。 荘厳さが漂う。
    写真 / MayaN

  • 成長した木の枝先は垂れ下がり、 ちょっとお化けのようにも見える
    写真 / EijiI

長さ4cmほどの針状。 青みがかった緑色。 このため、 木全体も銀緑色に見えます。
長枝の葉は螺旋状につき、 短枝の葉は束になってつきます。

  • 長い枝には、 葉は螺旋状につく
    写真 / MayaN

  • 短い枝にはたばになってつく。
    写真 / MayaN

  • 成長した木の先は垂れ下がる
    写真 / MayaN

雄花と雌花が別々に咲きます。 雄花からは大量の花粉を出てきて、 周りは真っ黄色になる。

  • 雄花の蕾。 花は晩秋に咲く。
    写真 / TomokiN

  • 雄花の蕾は若い松ぼっくりに見える、
    写真 / MayaN

  • 落下した雄花
    写真 / MayaN

卵型の松ぼっくりが実ります。 熟すとバラバラになって落ちてきます。

  • 木の上の松ぼっくり。 高いところに実っていても遠目に目立つ。
    写真 / TomokiN

  • 木の上の松ぼっくり。 高いところに実っていても遠目に目立つ。
    写真 / TomokiN

  • ごろっと全部落ちた松ぼっくり。 大きい!
    写真 / MayaN

  • 落ちた松ぼっくりの上の部分だけ取り外すとバラの花のようで、 「シダーローズ」と呼ばれる

幹・枝

灰褐色。 縦に深い溝が入る。 老木になると鱗片状に剥がれてきます。

  • 縦に細かい溝が入る
    写真 / MayaN

  • 成長すると独特のカーブした枝が目立つ
    写真 / MayaN

人との関わり

ヒンドゥー教において、 ヒマラヤスギは聖なる樹木として崇拝されてきたといいます。 学名のdeodaraは「神々の木」という意味。
パキスタンの国の木になっています。

名前の由来

ヒマラヤ山脈に生えるスギという意味でヒマラヤスギと呼ばれています。 名前にスギとついてますが、 じつはマツの仲間です。

その他の情報

ヒマラヤスギは、 古代文明の繁栄を支えたと言われるレバノンスギととても近い仲間です。

  • 東京都内の街中に聳え立つレバノンスギの巨木。
    旧約聖書に登場するノアの方舟は、 レバノンスギで作られたとされている。
    写真 / MayaN

体験・遊び

ヒマラヤスギの松ぼっくりは、 芯を残してバラバラになります。 その上の部分がバラの花の形に似ているので「シダーローズ」(針葉樹のバラという意味)と呼ばれ、 クリスマスリースなどネイチャークラフトに使われます。

  • まさにバラそっくり。
    写真 / 庭木図鑑植木ぺディア

  • 右上のバラの花のように見えるのが、 シダーローズ。
    写真 / MayaN

  • 球果の上の部分がシダーローズとなる
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

ヒマラヤスギのタネや、 実の中に隠れているクモや小さな虫をねらって、 野鳥がやって来ます。

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