高さも幅も2メートルほどになります。 根元から幹がいくつも出て来て、 こんもりした株立ち状になります。
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特徴
秋、 たわわに実る紫色の実は美しく、 葉っぱが落ちるとさらに目立ちます。 春に咲くうす紫色の花も可愛いです。 花や実がたくさん付いて見栄えが良いので、 庭園では「ムラサキシキブ」と言われながら植えられているコムラサキをよく目にします。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
真面目すぎるほど等しいピッチできちんと生える対生の葉っぱです。 長細いだ円形で先が細くとがります。 葉の上半分にはあらいギザギザがあります。
花
7~8月ごろ葉の付け根の少し上に、 うす紫色の花が10~20個ずつ花を咲かせます。
実
10月ごろに直径3㎜ほどの可愛らしい紫色の実をた~くさん付けます。 葉が散った後も残るのでとても目立ちます。 白い実をつける種類もあります。
幹・枝
黄色味がかった明るい茶色です。 クリーム色でやや大きめのはん点があります。
冬芽・葉痕
葉痕のすぐ上に、 コロッとした丸い冬芽が付きます。 枝先は枯れるので、 枝先に冬芽はつきません。 維管束痕は1個で、 葉痕のお顔はにっこり顔です。
名前の由来
ムラサキシキブに対して木が小さいことから、 「小さいムラサキシキブ」→「コムラサシキブ」→「コムラサキ」となりました。 ムラサシキブの名は、 平安時代の有名な女性作家であり歌人としても知られる紫式部にちなんでいます。
性格
小さくて美しい花や実が季節を感じさせる木として人気です。 名前や実の色からはおしとやかなイメージがしますが、 病害虫が少なく丈夫で、 日向ではたくさんの実を付けます。 コンクリートのすき間などから生えていることもあるくらい、 たくましい木でもあります。
体験・遊び
葉をちぎると一瞬ですが春菊の匂いがするのでかいでみよう!
きれいな紫の実に毒は無いですが、 苦くてあまり美味しくありません。 そのため果実酒にすると苦みが活きて大人向けのドリンクになりますよ!料理の飾りに使うのもオススメです。
関わりが深い生き物
実を食べにメジロなどの野鳥がやって来ます。
見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗