実が取りやすいように枝を整えている場合が多く、 ビニールハウスに収まるような樹形が中心です。
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特徴
皆さんがサクランボとして食べているのがセイヨウミザクラ。 日本には明治時代に苗木が入り主に果樹として育てられて来ました。
スーパーなどでよく見かける「佐藤錦」という品種は大正時代に岩手県の佐藤さんが作り出しました。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
花と同時に葉も開きます。 花が先に咲けばシナミザクラです。
花
花は白色。 花びらは五枚。 花びらにソメイヨシノのような切れこみはありません。
萼片にも萼筒にも花軸にも毛はありません。 毛があったらシナミザクラです。
実
赤から黒紫色に熟し、 食べるために古くから育てられてきました。 原産地は夏に雨が降りにくいため、 雨に当たると皮が弾けてしまいます。 生産地では梅雨の雨を防ぐためにビニールハウス内で育てています。
幹・枝
幹は灰色で皮目が横に並びシマシマで目立ちます。
冬芽・葉痕
芽鱗は何枚も重なっているのが見えますが、 つるりとしていて毛はありません。 葉痕にはほのぼの感のあるお顔があります。
人との関わり
ヨーロッパでは古くから食用として育てられてきました。
名前の由来
明治5年に欧米から苗木が導入されました。 サクランボとして実を食べるサクラのためミザクラと呼びます。
体験・遊び
実を食べた後の種を口から飛ばし、 その距離を競う遊びがあります。 サクランボの生産で有名な山形県では「全国さくらんぼの種吹きとばし大会」が行われます。 大会で種を飛ばす合図は「チェリーGO!」。
関わりが深い生き物
あま~い実は野鳥のご馳走です。 実が熟すと飛んできて、 すごい勢いで食べつくしてしまうこともあります。 可愛い野鳥も、 この時は私たち人間にとってライバルとなります。
見られる場所
執筆協力 : 石井誠治