幕張西小学校

ナツミカン

冬に実って夏甘くなる

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特徴

実は冬から実っていますが、 夏に熟して食べ頃になります。
もともと「夏橙(なつだいだい)」と呼ばれていましたが、 大阪商人の発案で「夏蜜柑(なつみかん)」と改名したところ一気に売れるようになり、 全国に広まりました。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ3~6mほどになる常緑樹。 陽当たりの良い場所では枝を広げて、 こんもりとした樹形になります。 大きな重い実が付くので枝は垂れ下がりぎみです。

  • 全体的に濃い緑だが黄色い実と光沢のある葉で周りを明るくする
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

葉の柄に翼がついています。 もむと強い香りがします。

  • 葉の表面はツルツルしていて水をはじく揉むと強い香りがする
    写真 / MayaN

  • よく見ると細かいギザギザのある葉。 葉柄には翼がついている
    写真 / MayaN

初夏にミカンの仲間に共通する良い香りのする白い花が咲きます。 ぜひ香りを感じで癒されてください。

  • 5枚の白い花びらがつく
    写真 / MayaN

直径10cmもある大きな実をつけます。 晩秋に熟しますが、 翌年の夏に酸味が弱くなり食べ頃になります。

  • 皮は厚いが夏にぴったりなさわやかな味
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

人との関わり

実に含まれるビタミンCは風邪予防に効果があります。 疲労回復や血をきれいにしたり便秘を和らげる栄養素もふくんでいます。

名前の由来

ナツダイダイというのが正しい名前です。 実が食べ頃になる夏に、 去年の実と今年の実が木に両方実っているということで、 代々(だいだい)と呼ばれました。
明治時代、 ナツミカンという名前で販売したところ爆発的に売れるようになり、 栽培地域の経済を潤しました。 (萩市HPより)

その他の情報

<夏みかんの始まり>
夏みかんの最初の木は、 長門市青海島の大日比(オオヒビ)という所にあります。
今からおよそ300年前に大日比の海岸に流れ着いた果実の種を、 西本チョウが蒔いて育てたのが始まりとされています。

性格

ミカンの仲間は寒さが苦手な木が多いですが、 ナツミカンはまあまあ強い方です。 と言っても外での栽培は東北南部ぐらいまで。 日当たりのよい庭で、 何もせずとも黄色い実をつけてめでたい雰囲気を出してくれます。 実は12月ぐらいから黄色いのに、 食べるとかなりすっぱいです。 春にかけてだんだん酸っぱさが和らいでいきます。
種は1粒から複数の芽が出る(多胚性)ので、 食べたあとに種を分解して見てもいいし、 種をまいても良かもしれません。
葉先がへこんでて「ケツあご」になっているのも見てほしいです。

  • 1つの種から3つ芽生えたが、 1つ消えました(画像は同じ仲間のレモンの種)
    写真 / minaei

  • ミカンの仲間の葉は、 ほぼケツあご!
    写真 / minaei

体験・遊び

存在感のある大きな実なので、 昔は毬として子ども達がボール遊びに使っていました。 まん丸では無いため、 どこへ転がるか予想しづらいので要注意。
農薬がかかってないナツミカンの皮は、 とってもおいしいナツミカンピールになります。 皮を2~3回ゆでこぼして、 皮の重さと同量か60%ぐらいの砂糖で煮るとほろ苦いナツミカンピールができます。 男性の中には、 これがすごく好きな人がいるので、 バレンタインデーにおすすめです!

  • ナツミカンピールのチョコがけは最高
    写真 / minaei

  • マーマレードにするのも良し
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

ミカンの仲間には、 アゲハチョウの仲間がやってきます。
おいしいナツミカンは、 ヒヨドリやメジロなど甘いものに目がない鳥たちのごちそう。

執筆協力 : 岩谷美苗

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