那須高原ビジターセンター

ニシキギ

翼のある枝がおもしろい

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特徴

ニシキギという名前は秋の紅葉が真っ赤で美しい様子を鮮やかな織物にたとえたことから付きました。
枝には独特の翼(よく : 板のようなもの)が付いているのが特徴です。 この翼は、 昔、 整髪剤に練り込んでシラミ退治にも使われたといいます

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

落葉低木で下の方から多数に枝分かれして成長します。 高さは1~3mほど。
丘陵から山地の落葉広葉樹林の林内や林の縁を好みます。

  • 庭園などによく植えられる
    写真 / MayaN

  • 春の新緑のころ
    写真 / MayaN

葉は互い違いにつきます。 葉の長さは2~7㎝で先は鋭く尖ります。
葉は縁に細かく鋭いギザギザがあり、 両面ともに毛はありません。

  • 紅葉が美しいことからニシキギの名前がついた
    写真 / 庭木図鑑植木ぺディア

  • 紅葉が美しいことからニシキギの名前がついた
    写真 / MayaN

5~6月、 淡い緑色の目立たないけれど可愛らしい花を咲かせます。
その年に伸びた枝の芽のわきから、 花をつける枝をいくつか伸ばし、 その先に花を1つずつつけます。 花弁は4枚あります。

  • 葉の付け根に数個ずつ花がつく
    写真 / MayaN

  • 地味だがよくみると可愛い
    写真 / MayaN

1つの花は1~2個の実になります。 実の大きさは5~8㎜ほどで楕円形です。 実は10~11月に裂けて開きます。 中には橙赤色の皮に包まれた種が見られます。

  • 多くが2個セットになっている真っ赤な種は目立つ
    写真 / MasakoT

  • 真っ赤なのは種の皮(仮種皮)。 むくとクリーム色の種が1個出てくる。
    写真 / MayaN

  • 熟すと中の種が出てくる
    写真 / MayaN

  • 種は残るため、 目立つ
    写真 / MayaN

  • 種が落ちると地面が赤くなる
    写真 / MayaN

  • 若い実
    写真 / MasakoT

  • 若い実
    写真 / MayaN

幹・枝

幹は灰褐色です。
若い枝は緑色で四角く角張っていて、 角の上には薄い板状の翼があります。

  • 枝についている翼がニシキギ何よりの特徴。
    写真 / htanaka

  • 枝についている翼がニシキギ何よりの特徴。
    写真 / MayaN

  • 若い枝は緑
    写真 / MayaN

  • 木の幹は白っぽい
    写真 / MayaN

  • よく剪定されている木は若枝の翼が目立って不思議な冬姿になる
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

鱗(芽鱗)6~10個ほどで紫褐色の縁取りがある。

  • 翼のついた枝に冬芽が飛び出す様子は独特
    写真 / MasakoT

  • 翼のついていない枝の冬芽
    写真 / MasakoT

  • 対生なので、 枝先の下の芽の向きは、 90度ずつずれていく
    写真 / MayaN

人との関わり

紅葉が美しいことから庭木としてよく植えられます。
また昔黒焼きにした翼と米粒を合わせて練り、 火傷の薬にしたと言われています。

名前の由来

秋の紅葉が錦のように美しいことから名前がつきました。

その他の情報

・山に自生しているものは枝の翼はそれほど発達していません。
・園芸用に使われるものは翼が目立つものをふやして植えています。
・翼が全くない品種はコマユミと呼ばれています。

関わりが深い生き物

目立つ実には栄養はないようですが、 シジュウカラ、 メジロなどの野鳥が食べます。

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