原産地では高さ40m、直径80cmにもなります。若い時は、きれいな円錐形になるので、モミと同じようにクリスマスツリーに最適です。老木は枝の先が下の方に垂れてきます。

ドイツトウヒ
クリスマスツリーに使われる木

ドイツトウヒの特徴
世界でクリスマスツリーとしてよく使われる木です。成長すると長い松ぼっくりが下向きに垂れ下がるように実ります。
姿はヨーロッパ風できれいです。そして実際ヨーロッパで一番たくさん植えられている木の一つです。
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以下の情報は、関東地方を基準にしています。エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
長さ2cmほど。横断面が菱形です。先が尖り、少し曲がります。高山で見かける日本産のトウヒよりも大きいです。
花
雌雄同株。5~6月に咲きます。
実
世界のトウヒの仲間では最も大きくなり、長さ10-20cmとなります。
昔ながらの鳩時計にぶら下がっている「重り」は松ぼっくりの形をしていますが、ドイツトウヒの実と言われています。
幹
褐色。老木になると赤みを帯びた褐色または灰色になり、厚い鱗片状に剥がれ落ちます。
冬芽
大きな実をつける木ですが、葉芽(葉の冬芽)は小さなバラのようで可愛らしいです。
人との関わり
ヨーロッパでは、最も多く植えられている針葉樹とされます。建設材、楽器材となります。下枝がかれにくいので、雪崩を防ぐ防雪林や、防風林としても利用されます。
名前の由来
ドイツに多く生えている「異国(→唐)の檜(ひのき)」という意味から唐檜(トウヒ)と名付けられています。別名にドイツマツ、ヨーロッパトウヒ、オウシュウトウヒがあります。
その他の情報
ドイツ語で「黒い森」を意味するシュヴァルツヴァルトは葉が密集して生えるドイツトウヒで暗く見えることが由来です。日本には明治中頃にやってきて主に造園木として植えられました。
性格
幼木の時は、かなりの日陰に耐えることができ、成長が早いです。針葉樹の中でも暑さ寒さに強いタフな木です。ドイツトウヒはよく植栽されます。都会ではシンボルツリーなどでモミの木が植えられるのですが、環境が合わず枯れてしまい、その代役がドイツトウヒのことが多いです。
体験・遊び
ドイツトウヒの枝やマツボックリで、リースを作ることができます。マツボックリはオーナメントにして飾ることもできます。
水にぬれると、傘がとじて、乾くと開く仕組みになっています。