ドイツトウヒ

クリスマスツリーに使わ(つかわ)れる()

特徴(とくちょう)

世界(せかい)でクリスマスツリーとしてよく使わ(つかわ)れる()です。 成長(せいちょう)すると長い(ながい)松ぼっくり(まつぼっくり)下向き(したむき)垂れ下がる(たれさがる)ように実り(みのり)ます。
姿(すがた)はヨーロッパ(ふう)できれいです。 そして実際(じっさい)ヨーロッパで一番(いちばん)たくさん植え(うえ)られている()一つ(ひとつ)です。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)情報(じょうほう)は、 関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。 エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

原産地(げんさんち)では(たか)さ40m、 直径(ちょっけい)80cmにもなります。 若い(わかい)(とき)は、 きれいな円錐(えんすい)(がた)になるので、 モミと同じ(おなじ)ようにクリスマスツリーに最適(さいてき)です。 老木(ろうぼく)(えだ)(さき)(した)(ほう)垂れ(たれ)てきます。

  • 成長(せいちょう)すると(えだ)垂れ下がる(たれさがる)
    写真(しゃしん) / 長野(ながの)(けん)原村(はらむら) IsaoW

  • (えだ)垂れ(たれ)お化け(おばけ)のようになった温室(おんしつ)()
    写真(しゃしん) / 2023.2.13 千葉(ちば)()都市(とし)緑化(りょくか)植物(しょくぶつ)(えん) MayaN

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(なが)さ2cmほど。 横断(おうだん)(めん)菱形(ひしがた)です。 (さき)尖り(とがり)少し(すこし)曲がり(まがり)ます。 高山(こうざん)見かける(みかける)日本(にっぽん)(さん)のトウヒよりも大きい(おおきい)です。

  • (はり)のように細長い(ほそながい)()
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

(はな)

雌雄(しゆう)(どう)(かぶ)。 5~6(つき)咲き(さき)ます。

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世界(せかい)のトウヒの仲間(なかま)では最も(もっとも)大きく(おおきく)なり、 (なが)さ10-20cmとなります。
昔ながら(むかしながら)鳩時計(はとどけい)ぶら下がっ(ぶらさがっ)ている「重り(おもり)」は松ぼっくり(まつぼっくり)(かたち)をしていますが、 ドイツトウヒの()言わ(いわ)れています。

  • 長い(ながい)松ぼっくり(まつぼっくり)は、 ぶら下がっ(ぶらさがっ)実り(みのり)ます。
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

  • 目立つ(めだつ)大きな(おおきな)実は(じつは)小鳥(ことり)好ん(このん)食べる(たべる)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 落ち(おち)ている(みのる)
    写真(しゃしん) / S.Ikeda

(みき)

褐色(かっしょく)老木(ろうぼく)になると赤み(あかみ)帯び(おび)褐色(かっしょく)または灰色(はいいろ)になり、 厚い(あつい)鱗片(りんぺん)(じょう)剥がれ(はがれ)落ち(おち)ます。

  • 厚い(あつい)鱗片(りんぺん)(じょう)(みき)(はだ)
    写真(しゃしん) / 2023.4.10 千葉(ちば)()都市(とし)緑化(りょくか)植物(しょくぶつ)(えん) MayaN

  • (えだ)(さき)三又(みつまた)分かれる(わかれる)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

冬芽(とうが)

大きな(おおきな)()をつける()ですが、 ()()()冬芽(とうが))は小さな(ちいさな)バラのようで可愛らしい(かわいらしい)です。

  • ()()()冬芽(とうが))はバラの(はな)のようで可愛らしい(かわいらしい)
    写真(しゃしん) / 2021.2.16 千葉(ちば)()美浜(みはま)() MayaN

(ひと)との関わり(かかわり)

ヨーロッパでは、 最も(もっとも)多く(おおく)植え(うえ)られている針葉樹(しんようじゅ)とされます。 建設(けんせつ)(ざい)楽器(がっき)(ざい)となります。 下枝(しずえ)がかれにくいので、 雪崩(なだれ)防ぐ(ふせぐ)防雪(ぼうせつ)(りん)や、 防風(ぼうふう)(りん)としても利用(りよう)されます。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

ドイツに多く(おおく)生え(はえ)ている「異国(いこく)(→(とう))の(ひのき)(ひのき)」という意味(いみ)から(とう)(ひのき)(トウヒ)と名付け(なづけ)られています。 別名(べつめい)にドイツマツ、 ヨーロッパトウヒ、 オウシュウトウヒがあります。

その他(そのた)情報(じょうほう)

ドイツ()で「黒い(くろい)(もり)」を意味(いみ)するシュヴァルツヴァルトは()密集(みっしゅう)して生える(はえる)ドイツトウヒで暗く(くらく)見える(みえる)ことが由来(ゆらい)です。 日本(にっぽん)には明治(めいじ)中頃(なかごろ)にやってきて(おも)造園(ぞうえん)()として植え(うえ)られました。

  • ヨーロッパのシュバルツバルト(黒い(くろい)(もり)
    写真(しゃしん) / iStock(転載(てんさい)厳禁(げんきん)

性格(せいかく)

(よう)()(とき)は、 かなりの日陰(ひかげ)耐える(たえる)ことができ、 成長(せいちょう)早い(はやい)です。 針葉樹(しんようじゅ)(なか)でも(あつ)(さむ)さに強い(つよい)タフな()です。 ドイツトウヒはよく(うえ)栽されます。 都会(とかい)ではシンボルツリーなどでモミの()植え(うえ)られるのですが、 環境(かんきょう)合わ(あわ)枯れ(かれ)てしまい、 その代役(だいやく)がドイツトウヒのことが多い(おおい)です。

体験(たいけん)遊び(あそび)

ドイツトウヒの(えだ)やマツボックリで、 リースを作る(つくる)ことができます。 マツボックリはオーナメントにして飾る(かざる)こともできます。
(みず)にぬれると、 (かさ)がとじて、 乾く(かわく)開く(ひらく)仕組み(しくみ)になっています。

  • ドイツトウヒのマツボックリのリース
    写真(しゃしん) / 2023.6.5 埼玉(さいたま)(けん)狭山(さやま)() minaei

  • かさが開い(ひらい)たマツボックリを(みず)につけてみた
    写真(しゃしん) / 2023.6.2 東京(とうきょう)()西東京(にしとうきょう)() ReikoS

  • 時間(じかん)ほどでかさがとじた
    写真(しゃしん) / 2023.6.2 東京(とうきょう)()西東京(にしとうきょう)() ReikoS

  • 乾かす(かわかす)つけ根(つけね)からゆっくりと順々(じゅんじゅん)開く(ひらく)
    写真(しゃしん) / 2023.6.3 東京(とうきょう)()西東京(にしとうきょう)() ReikoS

  • 開き(ひらき)きるまでは1(にち)以上(いじょう)かかる
    写真(しゃしん) / 2023.6.5 東京(とうきょう)()西東京(にしとうきょう)() ReikoS

関わり(かかわり)深い(ふかい)生き物(いきもの)

タネを食べ(たべ)に、 イスカ、 マヒワなどの(とり)やって来(やってき)ます。

タップすると詳細(しょうさい)()られます