東葛飾中学高等学校

ドイツトウヒ

クリスマスツリーに使われる木

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特徴

世界でクリスマスツリーとしてよく使われる木です。 成長すると長い松ぼっくりが下向きに垂れ下がるように実ります。
姿はヨーロッパ風できれいです。 そして実際ヨーロッパで一番たくさん植えられている木の一つです。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

原産地では高さ40m、 直径80cmにもなります。 若い時は、 きれいな円錐形になるので、 モミと同じようにクリスマスツリーに最適です。 老木は枝の先が下の方に垂れてきます。

  • 成長すると枝が垂れ下がる
    写真 / IsaoW

  • 枝が垂れてお化けのようになった温室の木
    写真 / MayaN

長さ2cmほど。 横断面が菱形です。 先が尖り、 少し曲がります。 高山で見かける日本産のトウヒよりも大きいです。

  • 針のように細長い葉
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

雌雄同株。 5~6月に咲きます。

世界のトウヒの仲間では最も大きくなり、 長さ10-20cmとなります。
昔ながらの鳩時計にぶら下がっている「重り」は松ぼっくりの形をしていますが、 ドイツトウヒの実と言われています。

  • 長い松ぼっくりは、 ぶら下がって実ります。
    写真 / S.Ikeda

  • 目立つ大きな実は小鳥が好んで食べる
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 落ちている実
    写真 / S.Ikeda

幹・枝

褐色。 老木になると赤みを帯びた褐色または灰色になり、 厚い鱗片状に剥がれ落ちます。

  • 厚い鱗片状の幹肌
    写真 / MayaN

  • 枝先は三又に分かれる
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

冬芽・葉痕

大きな実をつける木ですが、 葉芽(葉の冬芽)は小さなバラのようで可愛らしいです。

  • 葉芽(葉の冬芽)はバラの花のようで可愛らしい。
    写真 / MayaN

人との関わり

ヨーロッパでは、 最も多く植えられている針葉樹とされます。 建設材、 楽器材となります。 下枝がかれにくいので、 雪崩を防ぐ防雪林や、 防風林としても利用されます。

名前の由来

ドイツに多く生えている「異国(→唐)の檜(ひのき)」という意味から唐檜(トウヒ)と名付けられています。 別名にドイツマツ、 ヨーロッパトウヒ、 オウシュウトウヒがあります。

その他の情報

ドイツ語で「黒い森」を意味するシュヴァルツヴァルトは葉が密集して生えるドイツトウヒで暗く見えることが由来です。 日本には明治中頃にやってきて主に造園木として植えられました。

  • ヨーロッパのシュバルツバルト(黒い森)

性格

幼木の時は、 かなりの日陰に耐えることができ、 成長が早いです。 針葉樹の中でも暑さ寒さに強いタフな木です。 ドイツトウヒはよく植栽されます。 都会ではシンボルツリーなどでモミの木が植えられるのですが、 環境が合わず枯れてしまい、 その代役がドイツトウヒのことが多いです。

体験・遊び

ドイツトウヒの枝やマツボックリで、 リースを作ることができます。 マツボックリはオーナメントにして飾ることもできます。
水にぬれると、 傘がとじて、 乾くと開く仕組みになっています。

  • ドイツトウヒのマツボックリのリース
    写真 / minaei

  • かさが開いたマツボックリを水につけてみた
    写真 / ReikoS

  • 1時間ほどでかさがとじた
    写真 / ReikoS

  • 乾かすとつけ根からゆっくりと順々に開く
    写真 / ReikoS

  • 開ききるまでは1日以上かかる
    写真 / ReikoS

関わりが深い生き物

タネを食べに、 イスカ、 マヒワなどの鳥がやって来ます。

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