千葉市都市緑化植物園

カシワバアジサイ

ピラミッド型の花のあじさい

この木を 親友 に登録

マイページの樹木帳に親友マーク が付きます。

特徴

北アメリカ原産のアジサイの仲間の木です。 別名ピラミッドアジサイといわれるとおり、 初夏に大きくとがった三角形の花房が目立ちます。
秋は、 大きな葉が赤や黄に紅葉し、 いろいろな色を楽しませてくれるオシャレさんです。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

大きな葉と花を付け、 こんもりとした存在感のある樹形です。 高さ1~2mほどに育ちます。

  • こんもりした樹形
    写真 / MayaN

葉っぱはカシワの葉に似ています。 品種、 生きている場所、 季節によって葉の色は様々に変わります。

  • 深い切れ込みがある緑色の葉
    写真 / MayaN

  • 黄緑色や褐色の葉もある
    写真 / MayaN

  • 葉の裏は毛が生えて白っぽく見える
    写真 / MayaN

  • 葉は対生。 花の付け根に小さな葉が付く
    写真 / MayaN

  • 紅葉も多彩
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

5~7月の梅雨時期に咲きます。 大きな装飾花と小さな可愛い花が集まって付き、 時には30cmくらいの長さになります。
花色は緑色から少しずつ白くなり、 さらに先進むとピンク色になっていきます。 (品種や個体により花色は異なります)
一重や八重の品種、 様々な色の品種があります。
特に一重の花が開くときにほのかな香りがします。

  • 小さな花が集まって大きなピラミッド型になる
    写真 / MasakoT

  • 花びらが大きく派手な八重咲の花の後ろには、 花びらの小さな目立たない花が隠れている。 最後まで咲かない花もあるのでは?
    写真 / MayaN

  • 一重の花の小さな花は香りながら開ききる
    写真 / MayaN

  • 花が咲き進むとピンク色が入る。
    ※品種により異なる
    写真 / MayaN

  • 最後はさらにピンク色が濃くなる
    写真 / MayaN

幹・枝

若い枝は毛があり、 白っぽい緑や赤みを帯びます。 時間が経つと、 白っぽい茶色になります。

  • 細かい毛におおわれた枝
    写真 / MayaN

  • 所々、 皮がむけることがある
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

薄い赤茶色の温かそうな毛におおわれています。 葉痕は白っぽくくっきりとした形です。

  • 毛におおわれた冬芽。
    葉痕の維管束痕は5〜9個くらいで、 きれいに並んでいる。
    写真 / Tamacha

  • くっきりとした形の葉痕。
    芽は伸びて葉になりそう。
    写真 / Tamacha

人との関わり

カシワの葉に似ていますが、 毒があると疑われているアジサイなので、 食べたり、 食べ物を包んだりすることは止めましょう。

名前の由来

原産地を同じくする北アメリカのブナの仲間のアカガシワに似た葉を茂らせることが由来です。 ちなみにアカガシワの名前は日本のカシワの葉に似ていることから名前が付いています。
花の形から「ピラミッドアジサイ」「ソフトクリームアジサイ」と、 あだ名で呼ばれることもあります。

  • 名前の由来となったアカガシワの葉
    写真 / MayaN

  • カシワの葉
    写真 / MayaN

その他の情報

・7月から10月に咲く日本原産のノリウツギの品種の花は、 カシワバアジサイによく似て円錐形の花房をしています。
・近年日本でもたくさん植えられているカシワバアジサイですが、 じつは北アメリカの原産地では野生の個体数が減り保護が必要とされています。

  • ノリウツギ’ふじさんアジサイ’は山梨県産
    写真 / ReikoS

性格

日当たりの良い場所が大好きな生命力旺盛な木です。 自由にさせておくと枝をたくさん出してドカンと大きな株になります。

関わりが深い生き物

花にはハチやヒラタアブなどいろいろな昆虫がやって来ます。
ハバチの幼虫が葉を食べます。

千葉市都市緑化植物園 基本情報