千葉市都市緑化植物園

ギンバイカ

愛と癒しのマートル

この木を 親友 に登録

マイページの樹木帳に親友マーク が付きます。

特徴

漢字で「銀梅花」と書き、 ウメに似た花を咲かせます。
ギリシャ神話など西欧の古典にしばしば出てくる木で、 愛の象徴として結婚式の花輪の材料とされたり、 ヴィ-ナス神に捧げる花として使われました。 花や葉は良い香りがして、 昔から縁起木や観賞だけでなく「マートル」の名で有名なハーブやリキュールとしても利用されます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ2m程度まで大きくなる常緑の低木です。 葉を密に付けるので生垣やトピアリーにも利用されます。

  • 小さめの葉をたくさん付けて、 こんもりとした樹形になる
    写真 / MayaN

  • 根元からたくさんの細い幹を出す
    写真 / MayaN

  • 高さ50㎝程度で寄せ植えにされることもある
    写真 / MayaN

革質で対生の葉を付けます。 葉をもむとユーカリに似たフルーティーな香りがします。

  • 葉身長2~5㎝で最大幅は中央から基部寄りにある
    写真 / MayaN

  • ネズミモチの葉に似ているが、 小さく葉先が尖り葉柄はとても短い
    写真 / MayaN

  • 葉を透かすと油点が見える。 葉の縁にギザギザは無い
    写真 / MayaN

初夏に白い花を咲かせます。 おしべが長く良い香りがします。

  • 直径2㎝程度の白い花。 たくさんの長い雄しべが付く
    写真 / MayaN

  • 花弁もがく片も白く、 それぞれ4~5枚ある
    写真 / MayaN

  • まん丸の蕾は膨らみながら緑色から白色に変わる
    写真 / MayaN

秋にブルーベリーのような青味がかった黒い実がなります。 食べられますが、 苦味が強いです。

  • 直径1㎝程の実は白い粉をふく
    写真 / MayaN

  • 枝先にまとまって付くこともある
    写真 / MayaN

  • 冬の終わりでも落ちずに木に付いている実もある
    写真 / MayaN

幹・枝

太くなった幹や枝の樹皮は縦に裂けてささくれます。

  • 薄くはがれていく褐色の樹皮
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

枝が伸びるのは速いですが、 控えている芽は少しとがった小さなものです。 枝先の芽も、 枝先より下の芽もとても小さいです。

  • 枝先の芽
    写真 / Tamacha

  • 枝先より下の芽
    写真 / Tamacha

人との関わり

西欧では昔から親しまれている木で西欧の古典にしばしば出てきます。 愛の象徴として結婚式の花輪の材料とされたり、 ヴィ-ナス神に捧げる花として使われました。
観賞だけでなくハーブやリキュールとしても利用されます。

  • 良い香りがする葉はハーブとして利用される
    写真 / いらすとや

名前の由来

花が梅に似ていることから「銀梅花」と名付けれたと言われます。 命名は、 かつて東京都目黒区にあった苔香園の主人によると言われています。
別名を「祝の木」ともいわれ、 英語名ではマートル(Myrtle)と呼ばれます。

  • ウメの花が名の由来になったと言われる
    写真 / MasakoT

関わりが深い生き物

花にはいろいろな昆虫が集まって来ます。
秋にはヒヨドリなどの鳥が実を食べにやって来ます。

千葉市都市緑化植物園 基本情報