ツル性なので、 棚で栽培されます。 雌雄別々の木なので、 実を採るために雄の木と雌の木を一緒の棚で育てます。
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特徴
「猫にマタタビ」といわれるマタタビの仲間の木です。 マタタビ同様、 枝や根を与えると喜ぶ猫もいます。
産地はニュージーランドのイメージがありますが、 じつは中国生まれです。
いつ熟したのか分からず食べごろを逃した人、 生果実のゼリーが固まらず失敗した人、 雄花と雌花の違いが分かりにくいので雄の木を育てて「実がならない」と嘆く人、 と「キウイの常識」は分かりにくいのが特徴です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は交互に並びます。 厚みのある丈夫な葉っぱで、 葉の裏に毛がたくさんあります。 葉の柄は3~10㎝と幅があり、 場所によって長さに違いがあります。
花
初夏、 クリーム色の花が咲きます。 雌花にはたくさんのめしべがあります。 雄花には退化しためしべがあるため、 雌花と雄花は似ています。 雄の花は咲き終わると落ちます。
実
雌の木になった実は秋から晩秋にかけて熟します。 キウイの品種はたくさんあり、 果肉の色も緑、 黄、 赤と様々です。 収穫してから追熟させて食べます。
幹・枝
新しいツルは褐色の毛でおおわれています。 数年たつと木質化した太いツルになります。
冬芽・葉痕
赤茶色のつる状の枝からポッコリと飛び出したところに、 ポチッと小さな冬芽と、 丸くくぼんだ葉痕があります。
人との関わり
キウイは20世紀初めに中国からニュージーランドに持ち込まれ、 1920年代にヘイワードやブルーノなどの品種が発見されました。 経済栽培が始まったのが1934年で、 1965年頃より日本に多く輸入されました。 野生種が突然変異して果樹となった代表的な例です。
名前の由来
キウイは鳥のキウイからと言われますが、 定かではありません。
オニマタタビとも呼ばれます。
その他の情報
キウイは産業管理外来種となっています。 産業としては重要な種類の木なのですが、 逸脱するとどんどん増えて森林などに広がる可能性もある木です。
性格
つる性の木なので、 どんどんはびこるガツガツ系です。 最近は栽培されている場所を飛び出して緑地や山などにも勢力を広げようとしています。 実がなり始めると爆発的に増えるので要注意です。
マタタビのように一部の猫を引き付け、 実の美味しさで人を魅了します。 しかし、 実にあるタンパク質分解酵素のせいで、 食べ続けるとだんだん美味しく感じなくなり、 食べられなくなります。
よく考えてみたら植物がタンパク質分解酵素を持っているなんて不思議!
タネを多くの動物に運んでもらうため、 1人締めしないようにキウイが制限を設けているかのようです。
おかげで生のキウイで作るゼリーは固まりません。
体験・遊び
ライスペーパーでアイスとキウイをくるんだ簡単なおやつ。 もちもちひんやりおいしいですが、 急いで作らないとアイスが溶けちゃいます。 作ったものをラップでくるみ、 急速冷凍すると後でゆっくり食べられます。
関わりが深い生き物
花にはいろいろな昆虫が訪れ、 雄花から雌花へ花粉を運びます。