樹高35~40m、 直径1.5~1.8mになります。
枝は太く水平に伸び、 樹冠は円錐形になります。
老木になると枝が斜め上に伸びることもあります。
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特徴
日本固有種で、 円錐形の端正で整った樹形が特徴的で、 遠くからでも目立ちます。
クリスマスソング「もみの木」でも歌われていることからクリスマスツリーにされると思いがちですが、 日本で実際に使われているのはウラジロモミやドイツトウヒが多いようです。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉は硬く、 先端が2つに分かれて尖っていて、 強く握ると痛いです。
老木では先端がわずかにへこむ程度になります。
花
雌花と雄花は同じ木に咲きます。
雄花は円柱形で垂れ下がり、 黄緑色、 雌花は円柱形で立ち上がり、 黄緑色です。
実
球果は円柱形で、 10月頃に熟して緑褐色となり、 枝の上に直立します。 熟した実は樹上でバラバラになって鱗片が飛散します。
幹・枝
樹皮は灰褐色で亀裂ができ、 鱗のようにはげます。
冬芽・葉痕
葉芽は枝の先に3個つき、 先がとがってぷっくりとした形をしています。 芽鱗がきれいに並んで重なっているのがわかります。
人との関わり
木材は白色で清浄な感じがするので建築、 家具などに用いられます。 香りが少ないのでご飯を入れるお櫃にも使われます。
クリスマスの木として歌われていますが、 日本では庭木として仕立てた場合、 枯れることがあるのでウラジロモミやドイツトウヒがクリスマスツリーとして使われています。
名前の由来
風に「揉み」合うことから名が付いたという説や、 大木で神聖な木なので「臣(おみ)の木」が転じた説などがあります。
その他の情報
東京の「代々木」という地名は、 その昔、 代々モミの大木が育ったことに由ると言われています。
性格
大気汚染には弱いですが、 芽生えから大きくなるまでの長い間、 日影に耐えられる木です。
じつは、 暗い山の中で、 根っこでたくさんのキノコ(菌根菌)とつながり仲良くしている一面があります。 都会に植えたモミが枯れることがありますが、 菌の友達がいないからじゃないか⁈と一説ではいわれています。
他にもツクバネやマツグミに寄生されることもあるけど、 場所や栄養を分けてあげる「気のいいヤツ」ともいえます。
体験・遊び
山の尾根などでバンザイしているモミを見つけてみましょう!
尾根なら遠目でもシルエットでわかります。
見られる場所
執筆協力 : 根田仁 岩谷美苗