高さ2~5m程に大きくなります。 株立ち状の樹形になります。
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特徴
枝からとれる粘液を和紙を漉くときに使う糊として使ったことから名前に「ノリ」とつきました。 ノリノキ、 ネバと呼ぶ地域もあります。 夏から秋にかけてアジサイに似た白い花が咲きます。
みんなの投稿
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
楕円形で細かいギザギザがありますが、 葉によって形にバラツキがあります。 対生に付き、 3cm程度の赤味を帯びた長目の葉柄が特徴です。
花
夏から秋にかけて枝先に白い花が咲きます。 装飾花という目立つ「がく」を付けた花と、 そうでない花が集まってピラミッドの形を作ります。
ライラックの様な香りがします。
実
小さな実は秋に熟して茶色や赤褐色になります。 装飾花も茶色くなって残ります。
幹・枝
幹は灰色がかった茶色で、 縦に裂け薄くはがれ落ちます。
枝は赤味があります。
冬芽・葉痕
先がとがった円錐形の芽。 枝先より下の芽は、 背中合わせに2つ、 または3つ、 枝にぐるりとつきます。 葉痕の維管束痕は3つ。 お顔の表情はいろいろです。
人との関わり
生活の中の様々な場面で活躍する木でした。
・枝を水に浸して皮の内側からぬめりのある粘液をとり、 和紙を漉くときに使う糊に使いました。
・材は硬いので楊枝や木釘、 かんじきの爪などに使われました。
・アイヌの人々は、 この木の枝の芯の部分を熱した鉄の棒で取り除き、 煙草のキセルを作りました。 このキセルはサビタパイプと呼ばれます。
名前の由来
ウツギの花に似ていることから「ウツギ」とつきました。 その枝から和紙を漉くときに使う糊をとったことから「ノリ」と名前につきました。
箱根では老木を「ねば」と呼んでいました。 東北や北海道ではサビタとも呼ばれます。
その他の情報
品種には花に赤味があるベニノリウツギや装飾花が無いヒダカノリウツギ、 変種には愛知県の三河地方に分布する葉の毛が多いビロードノリウツギがあります。
関わりが深い生き物
花は昆虫のレストラン。 次から次にさまざまな昆虫がやって来ますので、 しばらく観察すると楽しいです。