高さ3mくらいまで大きくなります。 遠目から見ると葉の広がり具合がナンテンに似ています。
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特徴
葉はかたく、 ヒイラギの様なするどいトゲがあります。 羽状の葉っぱを四方八方に伸ばして全身をおおい、 トゲトゲの固まりになりますが花はとってもキュートです。 江戸時代の初めに中国からやってきて縁起の良い木として親しまれてきました。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
葉っぱのギザギザがトゲになっているので、 さわると痛いです。 ヒイラギのような、 かたくて小さな葉っぱが鳥の羽のように連なってバサ~と広がります。
花
春、 トゲトゲの痛い葉っぱのイメージからはほど遠い、 黄色くて可愛らしい花を咲かせます。
実
7㎜くらいの細くて丸い実が6~7月ごろに熟し、 白い粉をふいた黒紫色になります。
幹・枝
灰色がかった幹で、 縦横にさけ目が入ってコルク質の樹皮になりゴツゴツします。
冬芽・葉痕
とがった葉芽が身を寄りそうように枝先に付いて春を待ちます。
人との関わり
ヒイラギもナンテンも縁起の良い木とされますが、 両方の名をあわせ持つヒイラギナンテンは更に縁起が良いとされ、 庭木として増えてきました。
名前の由来
ナンテンの仲間で、 葉の縁にヒイラギのようなトゲがあることから、 ヒイラギナンテンと名付けられました。
性格
乾燥が苦手のようで、 乾きやすいところでは上枝から枯れていきますが、 意外と鳥に運ばれた実は緑地で芽生えて自生しています。
袋のような造りでトゲのある葉っぱを持ち、 春の若葉はエイリアンのように開きますが、 黄色い花はとても良い香りで、 幹の断面も鮮やかな黄色です。 そんなところが「キモかわいい」木です!
花の香りに誘われた虫がおしべに触れると、 くるんと返るユニークな仕掛けも持っている面白い木です。
体験・遊び
増えて切られてしまった木を見つけた時には、 黄色く美しい幹をスライスしてアクセサリーにしてみましょう。 ただし、 乾燥した木材は狂いやすく割れたりします。 長く使いたいものは良く乾燥させ、 しばらくたってから加工しましょう。
関わりが深い生き物
早春に咲く花には、 冬を越したミツバチやハエの仲間などがやって来ます。 花の雄しべに昆虫がふれると、 雄しべは花の中心に曲がり、 昆虫に花粉をつけます。
実を食べにヒヨドリなどの鳥がやって来ます。
見られる場所
執筆協力 : 岩谷美苗