大磯城山公園

マンサク

早春に咲くイソギンチャクのような花

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特徴

早春にイソギンチャクに似た黄色い花を咲かせます。 ふちが波打ちひし形の葉っぱも個性的ですが、 実も折り紙で作った紙風船に似ていて、 とにかくユニークな日本固有種の木です。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

ふつう高さ2~5mくらいになりますが、 まれに12mまで大きくなる木もあります。 根元から幹をたくさん出して株立ちの樹形になります。

  • スッとなだらかに枝を伸ばす株立ちの樹形
    写真 / NaokiK

  • 日陰では枝をめいっぱい横に広げる
    写真 / ReikoS

  • 初春には木の全体に黄色い花をたくさん付ける
    写真 / MasakoT

  • 冬の日差しに花びらはきらきらと光る
    写真 / MayaN

丸みのあるひし形や平行四辺形のゆがんだ形をした、 ちょっと個性的な葉っぱです。 波状のギザギザもチャームポイントです。

  • やや厚みがあり、 柄がとても短く互生
    写真 / NaokiK

  • 時間が経つと表面に生えていた毛はほとんど無くなる
    写真 / MasakoT

  • 裏面の白い毛は残る。 葉脈がくっきり出っ張る
    写真 / MasakoT

  • 若葉は表も裏も毛が生えて触り心地が良い
    写真 / MasakoT

2~3月、 黄色いリボンの様な花びらを出してイソギンチャクのような形のユニークな花を咲かせます。

  • 2~4個の花が「おしくらまんじゅう」をするかのように集まって咲く
    写真 / MasakoT

  • 黄色い花びらと赤い萼のコントラストがきれい。 よく見ると雄しべと雄しべがあるのがわかる
    写真 / MayaN

  • 花の集まりが枝沿いに点在する
    写真 / MasakoT

  • 初春の光を受けて黄金色に輝く
    写真 / htanaka

  • 花が散った後にも、 まだ花が付いている⁈
    写真 / MasakoT

  • 花のように見えるものは赤色だった「がく」
    写真 / MasakoT

  • 「がく」の中はもじゃもじゃ毛が生える
    写真 / MasakoT

折り紙で折った紙風船のような形のかたい実がなります。 実は2つにさけて、 2つの黒い種をはじき飛ばします。

  • 白から茶色の短い毛で被われた頑丈な実
    写真 / MasakoT

  • 紙風船のようにプックリふくらんむ
    写真 / NaokiK

  • 春から秋まで時間をかけて丁寧に熟す
    写真 / NaokiK

幹・枝

灰色がかった幹や枝で、 幹には、 やや大きめの皮目(ひもく)と呼ばれるブツブツがたくさん付きます。

  • 明るい灰色がかった幹や枝
    写真 / NaokiK

  • 大きめの楕円の皮目が点在する
    写真 / NaokiK

冬芽・葉痕

葉っぱになる芽はふさふさの白い毛に被われてとても温かそうに冬を過ごします。 花になる芽は灰色がかった茶色の毛に被われていて2~4個が仲良く集まって付きます。

  • 葉芽はとっても毛深い
    写真 / MasakoT

  • 芽鱗(がりん・冬芽をつつんでいる鱗状のもの)がはがれ落ちやすい
    写真 / MasakoT

  • 花芽の柄は曲がって下向きに芽が付く
    写真 / MasakoT

人との関わり

枝をゆでて柔らかくして折り曲げ、 雪の上を歩く時にはく「輪かんじき」を作る材料として使われてきました。

名前の由来

たくさん花を付けるので「満作」が由来という説や、 早春の林内で最初に花を咲かせるため「まず咲く」がなまったものといわれています。

体験・遊び

マンサクの実は割れるとまるでカバが口を開いているよう。 冬に実が乾くと口が開き、 種が落ちるので、 観察してみましょう。 たくさんの口を開けたカバたちが枝についていますよ。

  • 大きく口をあけたカバのよう
    写真 / minaei

  • 枝についたカバ
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

まだ寒い時期に咲く花に虫の姿は少ないですが、 ハエやヒラタアブなどがやって来ます。
山や丘陵地で見られるウラクロシジミ(チョウ)の幼虫が葉を食べます。

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