キンシバイ

花(はな)にはフサフサの金(きん)の糸(いと)が！

木(き)の自己(じこ)紹介(しょうかい)
樹木(じゅもく)クイズ

特徴(とくちょう)

梅雨(つゆ)時期(じき)に咲く(さく)黄色い(きいろい)花(はな)には、 300本(ほん)ほどの黄色い(きいろい)雄しべ(おしべ)が付き(つき)、まるで金色(きんいろ)の糸(いと)のように見え(みえ)ます。「梅(うめ)」の字(じ)は5枚(まい)の花弁(はなびら)がウメにようだということでつけられました。

以下(いか)の情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)を基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの差(さ)があります。

樹(き)形(がた)

ふつう高(たか)さ0.3～1.5mくらいになりますが、中(なか)には3mほどまで大きく(おおきく)なる木(き)もあります。細い(ほそい)枝(えだ)をたくさん出し(だし)て枝垂れ(しだれ)ます。

枝分かれ(えだわかれ)して葉(は)がよくしげる
写真(しゃしん) / 2022.4.21 千葉(ちば)県(けん)習志野(ならしの)市(し) MayaN
半(はん)落葉(らくよう)性(せい)で冬場(ふゆば)は紅葉(こうよう)したり緑色(りょくしょく)が濃く(こく)なる
写真(しゃしん) / 2022.3.9 千葉(ちば)市(し)美浜(みはま)区(く) MayaN

葉(は)

卵(たまご)を細長く(ほそながく)伸ばし(のばし)たような形(かたち)の葉っぱ(はっぱ)です。一枝(いちえだ)に付く(つく)葉っぱ(はっぱ)は、同じ(おなじ)角度(かくど)で仲良く(なかよく)並ん(ならん)で付く(つく)ことが多い(おおい)です。

明るい(あかるい)黄(き)緑色(りょくしょく)の薄い(うすい)葉っぱ(はっぱ)
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
葉(は)裏(うら)は白っぽく(しろっぽく)細かい(こまかい)葉脈(ようみゃく)は目立た(めだた)ない
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
時折(ときおり)、角度(かくど)がまちまちになる枝(えだ)もある
写真(しゃしん) / 2023.11.8 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
冬(ふゆ)の葉っぱ(はっぱ)は色(いろ)が濃い(こい)
写真(しゃしん) / 2022.3.9 千葉(ちば)市(し)美浜(みはま)区(く) MayaN

花(はな)

6～7月(つき)の梅雨(つゆ)の時期(じき)に、たくさんの雄しべ(おしべ)を持っ(もっ)た黄色い(きいろい)花(はな)が咲き(さき)ます。 5枚(まい)ある花弁(はなびら)は厚手(あつで)で光沢(こうたく)があり、少し(すこし)すぼみ気味(ぎみ)で開き(ひらき)ます。

大き(おおき)さは4㎝くらい。雄しべ(おしべ)は短め(みじかめ)で花弁(はなびら)より飛び出る(とびでる)ことは無い(ない)
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
花弁(はなびら)の裏側(うらがわ)もツヤがある
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
枝(えだ)の先(さき)に2、 3個(こ)がまとまって付く(つく)ことが多い(おおい)
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK

実(み)

10月(つき)ごろ、熟し(じゅくし)てこげ茶色(ちゃいろ)になる実(み)を付け(つけ)ます。熟し(じゅくし)た実は(じつは)5つにさけて、小さな(ちいさな)種(たね)がこぼれ落ち(こぼれおち)ます。

直径(ちょっけい)1㎝くらいの実(み)
写真(しゃしん) / 2023.11.8 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
細長く(ほそながく)て小さな(ちいさな)種(たね)がたくさん出(で)てくる
写真(しゃしん) / 2023.11.8 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK

幹(みき)

黄土(おうど)色(しょく)の幹(みき)をたくさん出し(だし)ます。若い(わかい)枝(えだ)は赤(あか)っぽく、湾曲(わんきょく)して垂れ下がり(たれさがり)ます。

幹(みき)肌(はだ)はボコボコしやすい
写真(しゃしん) / 2023.11.8 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
よく枝分かれ(えだわかれ)する幹(みき)
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK
赤(あか)味(み)のある若い(わかい)枝(えだ)
写真(しゃしん) / 2023.6.7 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK

冬芽(とうが)

赤(あか)味(み)がかった小さな(ちいさな)冬芽(とうが)が枝(えだ)の側面(そくめん)にたくさん付き(つき)ます。

葉(は)の付け根(つけね)にちょこんと付く(つく)冬芽(とうが)
写真(しゃしん) / 2022.3.9 千葉(ちば)市(し)美浜(みはま)区(く) MayaN
枝(えだ)の付け根(つけね)にも冬芽(とうが)がたくさん付く(つく)
写真(しゃしん) / 2023.11.8 千葉(ちば)県(けん)手賀沼(てがぬま)ふれあい緑道(りょくどう) NaokiK

人(ひと)との関わり(かかわり)

江戸(えど)時代(じだい)の中頃(なかごろ)に中国(ちゅうごく)から日本(にっぽん)にやって来(やってき)たと言わ(いわ)れています。庭木(にわき)や切り花(きりばな)用(よう)として育て(そだて)られて来(き)ましたが、今(いま)では、栽培(さいばい)されていた木(き)が野生(やせい)化(か)して、里山(さとやま)の湿っ(しめっ)た岩場(いわば)などに陣取っ(じんどっ)て暮らし(くらし)ています。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)

中国(ちゅうごく)名(めい)の「金糸(きんし)梅(うめ)」に由来(ゆらい)しています。

その他(そのた)の情報(じょうほう)

キンシバイとビョウヤナギは似(に)ていますが、ビョウヤナギの方(ほう)が葉(は)も花(はな)も大きい(おおきい)です。雄しべ(おしべ)の長(なが)さもビョウヤナギの方(ほう)が、花弁(はなびら)から飛び出る(とびでる)ほど長い(ながい)です。

写真(しゃしん) / MasakoT/MayaN

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