クマシデ

クマのように大ぶり(おおぶり)()

クマシデの特徴(とくちょう)

クマシデはクマのように大ぶり(おおぶり)()()付ける(つける)ためクマシデと呼ば(よば)れます。太く(ふとく)大きな(おおきな)(はて)(つと)(かほう:(はね)がついた()集まり(あつまり))が鈴なり(すずなり)ぶら下がる(ぶらさがる)様子(ようす)はとても目立ち(めだち)ます。日本(にっぽん)固有(こゆう)(しゅ)です。

以下(いか)情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの()があります。

()(がた)

少し(すこし)(みき)傾き(かたむき)やすかったり、大きめ(おおきめ)()がバサッと付い(つい)たりして全体(ぜんたい)(てき)にまとまりのない()整形(せいけい)()(がた)をしています。

  • 大きめ(おおきめ)()がバサバサと付く(つく)感じ(かんじ)()大きく(おおきく)目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2021.7.25 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)平成(へいせい)(もり) MayaN

  • (えだ)ぶりも荒々しく(あらあらしく)なりがち
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

()

()(がわ)(みゃく)は20~24(たい)もあり、これでもか!と言わ(いわ)んばかりに、きっちりと平行(へいこう)(みゃく)刻ま(きざま)れています。シデの仲間(なかま)(なか)でも細長く(ほそながく)大きな(おおきな)()です。

  • 先端(せんたん)はとがり、細かい(こまかい)ギザギザがある
    写真(しゃしん) / 2022.8.6 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) MayaN

  • 裏面(りめん)(みゃく)出っ張る(でっぱる)茶色(ちゃいろ)長い(ながい)()(みゃく)(うえ)にある
    写真(しゃしん) / 2022.8.6 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) MayaN

  • ()(なが)さは5~10㎝
    写真(しゃしん) / 2021.4.24 千葉(ちば)()花見川(はなみがわ)() MasakoT

  • 大きめ(おおきめ)()がバサバサと付く(つく)
    写真(しゃしん) / 2021.7.25 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)平成(へいせい)(もり) MayaN

  • 葉柄(ようへい)は8~15㎝上面(うわつら)()がある
    写真(しゃしん) / 2022.8.7 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

(はな)

4(つき)ごろ若葉(わかば)開く(ひらく)同時に(どうじに)、うすい黄色(きいろ)ぽい雄花(おばな)雌花(めばな)同じ(おなじ)()咲かせ(さかせ)ます。長い(ながい)(はな)雄花(おばな)集まり(あつまり)で、(えだ)(さき)()にまぎれて付く(つく)短い(みじかい)(はな)雌花(めばな)集まり(あつまり)です。

  • (つと)(した)雄花(おばな)が1()ずつ付く(つく)(なが)さは4cmぐらい。1つの(はな)雄蕊(おしべ)は10(ほん)程度(ていど)
    写真(しゃしん) / 2022.4.8 千葉(ちば)(けん)21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば) MasakoT

()

天狗(てんぐ)内輪(うちわ)のような(かたち)をした「(はて)(つと)」と呼ば(よば)れる()(よう)なもので守ら(まもら)れた()(たて)連なっ(つらなっ)付き(つき)ます。10(つき)ごろに茶色(ちゃいろ)熟し(じゅくし)ます。連なっ(つらなっ)実は(じつは)太く(ふとく)ボリュームがあって目立ち(めだち)ます。

  • 10月頃(つきごろ)茶色(ちゃいろ)熟す(じゅくす)が、太く(ふとく)大きい(おおきい)ので緑色(りょくしょく)未熟(みじゅく)()でも目立つ(めだつ)
    写真(しゃしん) / 2021.5.1 千葉(ちば)(けん)21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば) MasakoT

  • 若い(わかい)実は(じつは)ほっそりしている
    写真(しゃしん) / 2021.4.24 千葉(ちば)()花見川(はなみがわ)() MasakoT

  • ほんのりピンク色(ぴんくいろ)になる。(はて)()(なが)さは5~10cm
    写真(しゃしん) / 2021.7.25 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)平成(へいせい)(もり) MayaN

  • 熟す(じゅくす)(じく)から離れ(はなれ)飛散(ひさん)する
    写真(しゃしん) / 2022.8.6 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) MayaN

  • (はて)(つと)付け根(つけね)()付ける(つける)
    写真(しゃしん) / 2022.8.6 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) MayaN

  • 4㎜くらいの実は(じつは)黒く(くろく)硬い(かたい)(たて)(すじ)がある
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

(みき)

樹皮(じゅひ)全体(ぜんたい)(てき)黒っぽい(くろっぽい)茶色(ちゃいろ)です。若い(わかい)(えだ)はスベスベですが、大きく(おおきく)なるとミミズばれのような模様(もよう)出来(でき)て、老木(ろうぼく)になるとさけて白っぽい(しろっぽい)(すじ)目立ち(めだち)ます。

  • 独特(どくとく)模様(もよう)樹皮(じゅひ)
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

  • 老木(ろうぼく)になると樹皮(じゅひ)がさける
    写真(しゃしん) / 2022.8.6 栃木(とちぎ)(けん)那須(なす)(まち) MayaN

  • (かわ)()楕円(だえん)(がた)で2~3(ねん)(えだ)ではっきりする
    写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア

冬芽(とうが)

(さき)がとんがり、しずくの(よう)(かたち)をしています。全体(ぜんたい)(てき)緑色(りょくしょく)大きい(おおきい)冬芽(とうが)はおばな、ほっそりした冬芽(とうが)葉っぱ(はっぱ)、または、めばなが入っ(はいっ)ています。

  • (なが)さ6~10㎜。()(うろこ)は14~16()
    写真(しゃしん) / 2022.3.14 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • ほっそりした冬芽(とうが)()又は(または)雌花(めばな)
    写真(しゃしん) / 2022.3.14 千葉(ちば)(けん)習志野(ならしの)() MasakoT

  • ()芽吹き(めぶき)雌花(めばな)(した)隠れ(かくれ)ていることもある
    写真(しゃしん) / 2022.4.8 千葉(ちば)(けん)21世紀(せいき)(もり)広場(ひろば) MasakoT

(ひと)との関わり(かかわり)

(ざい)硬く(かたく)丈夫(じょうぶ)なので「イシシデ」「カタシデ」などとも呼ば(よば)れ、建材(けんざい)家具(かぐ)、しいたけの原木(げんぼく)などに使わ(つかわ)れます。

名前(なまえ)由来(ゆらい)

イヌシデやアカシデに比べ(くらべ)()大きく(おおきく)、たくましいイメージから「クマ」を付け(つけ)て「クマシデ」と名付け(なづけ)られたといわれます。「シデ」は()垂れ下がる(たれさがる)様子(ようす)を、神社(じんじゃ)しめ縄(しめなわ)下げる(さげる)(かみ)(しで)(しで)に例え(たとえ)付け(つけ)られた()です。

体験(たいけん)遊び(あそび)

よく生え(はえ)ているシデの仲間(なかま)にはイヌシデ、アカシデ、クマシデなどがあります。お互い(おたがい)よく()ているのですが、()()樹皮(じゅひ)(いろ)手触り(てざわり)少し(すこし)ずつ違い(ちがい)ます。ぜひ全部(ぜんぶ)()をみて比較(ひかく)してみましょう

  • ()(ひょう)(ひだり)からアカシデ、イヌシデ、クマシデ
    写真(しゃしん) / 2018.8.11 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

  • ()(うら)(ひだり)からアカシデ、イヌシデ、クマシデ
    写真(しゃしん) / 2018.8.11 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

  • (ひだり)はイヌシデ、(みぎ)はクマシデ
    写真(しゃしん) / 2018.8.11 茨城(いばらき)(けん)筑波(つくば)(さん) htanaka

クマシデの()られる場所(ばしょ)