安馬谷里山

ハリギリ

とがっていても花と実はキュート♡

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特徴

痛そうなトゲトゲの枝や幹が第一印象となる木ですが、 線香花火が思い浮かぶような花や実を付け、 可愛らしい一面もある木です。 北から南まで広い地域で生きていける強い木でもあります。
 
イラスト提供 : 平田美紗子(林野庁 北海道森林管理局)

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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

  • Peak Season
  • Blossom
  • Leaf
  • Fruit
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見頃

高さ

高木 (10~30m)

花の性別

両性花

分布

日本(南千島、 北海道、 本州、 四国、 九州)、 サハリン南部、 ウスリー、 朝鮮半島、 中国

生息地

山地(照葉樹林からブナ帯まで垂直的な分布範囲は広い)

分布

日本(南千島、 北海道、 本州、 四国、 九州)、 サハリン南部、 ウスリー、 朝鮮半島、 中国

生息地

山地(照葉樹林からブナ帯まで垂直的な分布範囲は広い)

学名

Kalopanax septemlobus

樹形

高さ10~25mくらになります。 大きめの葉っぱを付けるので、 春から秋はモサモサっとボリューム感がありますが、 そのぶん冬は枝がスカスカで何か物足りない感じがする木です。

  • 枝は少ないがトゲがある幹は威風堂々としている
    写真 / MayaN

  • 大き目の葉っぱで枝は少なめ
    写真 / 神奈川県公園協会

  • 夏の時期は葉が重なりすぎでは?というくらいモサモサすることもある
    写真 / MayaN

  • テカリのある大きめの葉で山の中でも目に付きやすい
    写真 / MayaN

手のひらの様に大きな切れ込みがある葉っぱです。 よ~く見ると、 葉のふちには細かいギザギザもあります。 葉をちぎると独特な香りがします。

  • 互生で葉柄が長く、 トゲが有るものと無いものがある
    写真 / MayaN

  • 葉裏には葉脈が出っ張って目立つ
    写真 / 神奈川県公園協会

  • 大きい木にはヤツデ程もある大きいサイズの葉がある
    写真 / MasakoT

  • 秋には少々くすんだ黄色に色づく
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 若葉の柄は赤茶色
    写真 / MasakoT

  • 落葉樹のわりに肉厚でテカリがある
    写真 / MasakoT

  • 芽吹きの様子。 「よいしょ、 よいしょ」と葉を出す
    写真 / MasakoT

  • たくさんの葉がワサワサと賑わいながら芽吹く
    写真 / MasakoT

  • 若葉は同じウコギ科のタラノキ同様、 食べることが出来る
    写真 / MasakoT

7~8月、 枝先に小さな花をたくさん付け、 あたかも線香花火のように見えます。

  • 淡い黄色の花だが、 よく見ると葯は赤紫色
    写真 / MayaN

  • 花弁は5枚、 雄しべも5個
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

集まって付く実のシルエットは花と同様、 線香花火を連想します。 5㎜ほどの球形で、 秋の終わりに黒く熟します。 冬、 鳥達に食べられた実の中の種は、 鳥のフンと一緒になって遠くに落とされ、 芽吹きます。

  • 見上げた実は線香花火のよう
    写真 / MayaN

  • 秋に黄緑色から赤茶色になり、 黒く熟す。
    写真 / MayaN

幹・枝

若い幹や枝にトゲがあります。 幹のトゲは次第に消えていき、 その代わり樹皮は縦に深くさけて縦長の網目模様を作ります。

  • 太くなるとトゲは無くなり深く裂ける
    写真 / TomokiN

  • 幼い木は「食べないで~」と言わんばかりにトゲが多い
    写真 / MayaN

  • 鋭いトゲ。 太い幹には、 トゲが消えた跡がイボのように残る
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 短い枝がつくこともある
    写真 / MakoT

  • 幹だけでなく枝も縦に深く裂ける
    写真 / TomokiN

冬芽・葉痕

とっても寒い北国でも暮らしていけるだけあって、 冬芽はマイナス70℃まで大丈夫と言われます。

  • 赤紫色の大きめの冬芽
    写真 / MasakoT

  • 暖かくなると少しずつ縦に伸びていく
    写真 / MasakoT

  • 角度によっては怪獣の指のように見える
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

  • 葉痕はニッコリV字形
    写真 / MasakoT

  • 側芽は小さくて目立たない
    写真 / MakoT

  • 大きい冬芽は並ぶと、 とっても強そう⁈
    写真 / MasakoT

人との関わり

丈夫で加工しやすい木材は、 ケヤキの様な木目で白みが強くテカリもあります。 アイヌの人々は、 トゲトゲの幹や枝を立てかけて魔除けとして使っていました。

名前の由来

針の様なするどいトゲがあり、 キリの様な大きな葉を付ける、 またはキリに似た白い材なのでハリギリと名付けられました。
葉の形から、 天狗の羽団扇(ハウチワ)と呼ばれたり、 センノキ、 ボウダラ、 ヤマギリ等いろいろな別名があります。

性格

日本全土の山地や里に暮らします。 北海道では良い土を示す目印となっていたくらい栄養豊富な土が大好きな「グルメな木」です。 見かけは地味ですが、 日本以外に東シベリアや朝鮮半島、 中国等にも広く分布するので、 それだけ広く「グルメ旅」をしている木なのかもしれません。

  • ここは肥沃?やや湿った斜面が好み
    写真 / minaei

体験・遊び

若い葉は食べることが出来ますが、 ややアクが強いので天ぷらがオススメです。 トゲトゲの枝はとり肉の臭みを取るので韓国料理のサムゲタンを美味しくするために使えます。
韓国の方いわく「枝を鍋に入れると全然、 味がちがう!長い枝のまま入れるよ」「サムゲタンのためにハリギリを庭に植えているよ」とのこと。 ぜひ!お試し下さい。

  • 美味しそうなハリギリの新葉
    写真 / minaei

関わりが深い生き物

花にはいろいろな昆虫がやって来ます。
実は鳥に人気があり、 アカゲラ、 コゲラ、 カラス、 メジロなどの好物です。
山で見られるキバネセセリの幼虫が葉を食べます。
ハリギリマイコガという小さな蛾も見られます。

  • ハリギリマイコガ
    写真 / MasakoT

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執筆協力 : 岩谷美苗

安馬谷里山 基本情報

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