ツタウルシ

真っ赤(まっか)できれいな葉っぱ(はっぱ)には毒(どく)がある♡

木(き)の自己(じこ)紹介(しょうかい)
樹木(じゅもく)クイズ

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特徴(とくちょう)

真っ赤(まっか)に色づく(いろづく)紅葉(こうよう)は山(やま)で一(いち)、二(に)を争う(あらそう)美し(うつくし)さです。三枚(さんまい)セットの葉(は)も可愛らしい(かわいらしい)ですが、見かけ(みかけ)に反し(はんし)て葉(は)やつるを折る(おる)と出(で)てくる白い(しろい)液(えき)は、ひどくかぶれるので遠く(とおく)から見守り(みまもり)ましょう。

みんなの投稿(とうこう)

以下(いか)の情報(じょうほう)は、関東(かんとう)地方(ちほう)を基準(きじゅん)にしています。エリアによって1ヶ月(かげつ)くらいの差(さ)があります。

樹(き)形(がた)

つるから細い(ほそい)根(ね)を出し(だし)て他(た)の木(き)の幹(みき)によじ登り(よじのぼり)ます。日(ひ)の当たる(あたる)上(うえ)の方(ほう)へと伸び(のび)ていき、葉(は)を広げ(ひろげ)ます。

美しい(うつくしい)紅葉(こうよう)で枯れ木(かれき)を彩る(いろどる)
写真(しゃしん) / MayaN
常緑樹(じょうりょくじゅ)の多い(おおい)場所(ばしょ)では紅葉(こうよう)が引き立つ(ひきたつ)
写真(しゃしん) / 神奈川(かながわ)県(けん)公園(こうえん)協会(きょうかい)
巻き付い(まきつい)た木の葉(このは)と間違える(まちがえる)ほどに葉(は)が茂る(しげる)
写真(しゃしん) / MayaN

葉(は)

三(さん)枚(まい)セットの葉っぱ(はっぱ)です。卵(たまご)形(がた)の葉っぱ(はっぱ)ですが、先(さき)っぽがツンととがります。秋(あき)には真っ赤(まっか)に色づき(いろづき)、山(やま)を美しく(うつくしく)彩り(いろどり)ますが、葉(は)をちぎって出る(でる)白い(しろい)液(えき)にふれるとかぶれてしまうのでご注意(ちゅうい)ください。

日(ひ)に透け(すけ)た紅葉(こうよう)は真っ赤(まっか)に輝く(かがやく)　
写真(しゃしん) / MayaN
黄色(きいろ)、オレンジ、赤(あか)のグラデーションも美しい(うつくしい)
写真(しゃしん) / MasakoT
落葉(らくよう)した葉(は)の裏(うら)は樹(き)上(じょう)と違い(ちがい)、くすんで見える(みえる)
写真(しゃしん) / 庭木(にわき)図鑑(ずかん)植木(うえき)ペディア
紅葉(こうよう)前(まえ)の葉(は)の表(ひょう)。幼(よう)木の葉(このは)はギザギザがありナツヅタに似る(にる)
写真(しゃしん) / MayaN
葉(は)裏(うら)は脈(みゃく)が出っ張り(でっぱり)、脈(みゃく)の分かれ目(わかれめ)に毛(け)が生える(はえる)
写真(しゃしん) / MayaN
夏(なつ)時期(じき)の見上げ(みあげ)た葉(は)も薄く(うすく)透け(すけ)て美しい(うつくしい)
写真(しゃしん) / MayaN
日(ひ)が良く(よく)当たる(あたる)ように長い(ながい)葉柄(ようへい)で葉(は)の角度(かくど)を水平(すいへい)にキープする
写真(しゃしん) / MayaN

花(はな)

5～6月(つき)、小(しょう)っちゃくて黄(き)緑色(りょくしょく)の雄花(おばな)と雌花(めばな)が別々(べつべつ)の木(き)に咲き(さき)ます。

雄花(おばな)は黄色い(きいろい)雄しべ(おしべ)がぴょんぴょん飛び出(とびで)ている
写真(しゃしん) / 神奈川(かながわ)県(けん)公園(こうえん)協会(きょうかい)
雌花(めばな)も集まっ(あつまっ)て品(しな)よく咲く(さく)
写真(しゃしん) / 神奈川(かながわ)県(けん)公園(こうえん)協会(きょうかい)

実(み)

こげ茶色(ちゃいろ)の縦(たて)の筋(すじ)がある実(み)の外側(そとがわ)は、短い(みじかい)毛(け)の生え(はえ)た皮(かわ)に包ま(つつま)れています。 8～9月(つき)に熟す(じゅくす)と皮(かわ)は剥がれ(はがれ)落ち(おち)、縦(たて)の筋(すじ)が目立ち(めだち)ます。

毛(け)の生え(はえ)た外皮(がいひ)で守ら(まもら)れている
写真(しゃしん) / MayaN
若い(わかい)実は(じつは)縦(たて)の筋(すじ)は目立た(めだた)ない
写真(しゃしん) / MayaN
外皮(がいひ)がむけると、中(なか)の実(み)の縦(たて)の筋(すじ)が目(め)についてくる
写真(しゃしん) / MasakoT

幹(みき)

気根(きこん)（きこん）という根(ね)を他(た)の木(き)にくっつけて登り(のぼり)ます。つるを太く(ふとく)して力強く(ちからづよく)からみ付き(つき)、高い(たかい)木(き)でもてっぺんまで登り(のぼり)ます。

細い(ほそい)気根(きこん)をたくさん出す(だす)
写真(しゃしん) / MayaN
いつでもどこでも取り付く(とりつく)木(き)を待ち構え(まちかまえ)ている！
写真(しゃしん) / MasakoT
つるは次第に(しだいに)ぶっとくなって絡みつく(からみつく)
写真(しゃしん) / MayaN
つるから細い(ほそい)枝(えだ)をたくさん出す(だす)
写真(しゃしん) / MayaN

冬芽(とうが)

春(はる)に芽吹く(めぶく)新芽(しんめ)に茶色(ちゃいろ)の毛(け)がびっちり！生え(はえ)て冬(ふゆ)を越し(こし)ます。

毛(け)で被わ(おおわ)れてクマの手(て)のように見える(みえる)冬芽(とうが)
写真(しゃしん) / MasakoT
上(うえ)から２個(こ)目(め)の側(がわ)芽(め)は先(さき)が丸く(まるく)なる
写真(しゃしん) / MasakoT

人(ひと)との関わり(かかわり)

毒性(どくせい)が強く(つよく)、そばに寄っ(よっ)ただけでもかぶれることがあります。山登り(やまのぼり)や山菜(さんさい)取り(とり)などでは近づか(ちかづか)ないよう気(き)を付け(つけ)ましょう。かぶれは数(すう)時間(じかん)～２日(にち)後(ご)くらいに現れ(あらわれ)、ひどくかゆくなったり、水(みず)ぶくれができます。

名前(なまえ)の由来(ゆらい)

ツタ（ナツヅタ）に似(に)たウルシという意味(いみ)から名付け(なづけ)られました。

性格(せいかく)

ウルシの仲間(なかま)は比較的(ひかくてき)、暖かい(あたたかい)場所(ばしょ)が好き(すき)な木(き)が多い(おおい)のですが、このツタウルシは寒い(さむい)北海道(ほっかいどう)、サハリン、千島(ちしま)列島(れっとう)まで分布(ぶんぷ)します。
秋(あき)の紅葉(こうよう)では美しく(うつくしく)目立ち(めだち)、そしてつるを伸ばし(のばし)てどんどん増える(ふえる)木(き)です。かぶれるからと切る(きる)のに迷っ(まよっ)ていると、あっという間に(あっというまに)広がっ(ひろがっ)ていきます。なかなかの策士(さくし)で世渡り(よわたり)上手(じょうず)です。

紅葉(こうよう)が美しい(うつくしい)だけに切る(きる)かどうか迷う(まよう)木(き)
写真(しゃしん) / minaei

体験(たいけん)・遊び(あそび)

ウルシの仲間(なかま)の中(なか)では一番(いちばん)かぶれるので、よく覚え(おぼえ)ましょう！直(ちょく)接木(つぎき)の汁(しる)に触ら(さわら)なくても、そばで草刈り(くさかり)などをしているだけで、かぶれることがあります。 3枚(まい)一(いち)組(くみ)のつたの葉(は)にはご注意(ちゅうい)を‼

葉(は)はギザギザがある葉(は)（幼(よう)葉(は)）とない葉(は)がある
写真(しゃしん) / minaei

関わり(かかわり)が深い(ふかい)生き物(いきもの)

実(み)を食べ(たべ)にツグミ、コゲラなどいろいろな鳥(とり)がやって来(やってき)ます。

見(み)られる場所(ばしょ)

津久井湖(つくいこ)城山(しろやま)公園(こうえん)

執筆(しっぴつ)協力(きょうりょく) : 岩谷(いわたに)美苗(みな)

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