つる性で落葉する木です。 吸着する根を出しながら、 くねくねと器用に絡みつき、 よじ登って葉を広げ花を咲かせます。
この木を 親友 に登録
マイページの樹木帳に親友マーク が付きます。
特徴
夏にラッパ型でオレンジ色の花を咲かせます。 トロピカルな雰囲気なので、 日本に来てからそんなに時間が経っていないと思われがちですが、 じつは平安時代には渡来したといわれます。 つる性で、 いろいろ物によじ登り、 時には屋根よりも高い場所で花を咲かせます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
小葉と呼ばれる小さな葉っぱが羽状にいくつも付いて一枚の葉になります。 対生で、 小葉には粗く鋭いギザギザがあり、 しわが目立ちます。
花
夏にラッパ型でオレンジ色の花を咲かせます。 枝先から垂れるように柄が伸びて、 いくつもの花が付きます。
実
インゲンマメに似た円柱状の実がなりますが、 日本では実がなりにくいです。
幹・枝
灰褐色で古くなると縦に細長くはがれます。 つるの節から付着根を出して塀や壁などをはい登ります。
冬芽・葉痕
淡い茶色の小さな芽です。 葉痕は大きくて目立ちます。 維管束痕はたくさんあって、 輪のように並びます。
人との関わり
平安時代には渡来したといわれます。 観賞用として育てられ、 俳句では「凌霄花」(ノウゼンカ)と略して呼ばれます。 花、 葉、 根を乾燥したものは利尿薬としても用いられます。
名前の由来
漢名の「凌霄」の発音から転じてノウゼンになったという説があります。
その他の情報
アメリカノウゼンカズラは北アメリカ南東部原産で、 大正末年に日本に渡来しました。 ノウゼンカズラより小ぶりの花と葉で、 葉裏の脈上に毛があり、 花は筒形で先だけが開く特徴があります。
関わりが深い生き物
蜜がたっぷりある花には、 アゲハチョウの仲間やマルハナバチがやって来ます。 アリも集団で群がります。