3mくらいになる木ですが、 自然のままにしておくと8mくらいになるものもあります。 自然樹形では長く伸びた枝がしなやかに垂れ下がります。 街の中では刈り込まれた姿もよく目にします。

トキワマンサク
白いくるくるリボンの花

特徴
常緑のマンサクの仲間で、 日本で自生するのは静岡県、 三重県、 熊本県だけですが、 公園などによく植えられます。 細長い白いリボンのような花びらの花が、 春に枝いっぱいに咲きます。 濃いピンク色の花の変種、 ベニバナトキワマンサクもよく植えられています。
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以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形
葉
楕円形ですが、 よく見ると左右非対称の形をしています。 表面と、 裏面の脈上に毛が生え、 触るとざらざらしています。
花
細長いリボンのような4枚の花びらが、 つぼみの中で内向きにクルクルと巻かれています。 咲くときはそれがほどけて放出されます。 枝先に集まって咲きます。
実
球形で表面が薄く毛におおわれています。 熟すと2つに割れ、 種子を出します。
幹・枝
若い枝は淡い褐色で毛が密生します。 幹から出た枝は分岐してよく増え、 密になります。
冬芽・葉痕
葉のつけ根に、 毛がたくさんある芽鱗に包まれたプクッとした芽がつきます。 春になると、 葉が何枚かついた新しい枝と花が伸びてきます。
人との関わり
花が華やかに咲き、 丈夫で育てやすいので公園や道路沿いなどにたくさん植えられています。 寒さには少し弱いので、 植栽は関東以西が適しています。
名前の由来
常緑のマンサクであるということから、 「常盤満作」になったといわれています。 「常盤」には「ずっと変わらない」という意味があります。
体験・遊び
くるくるリボンがほどけて花が咲いてくるのを観察してみましょう。 長いリボンが小さなつぼみの中に丁寧にしまわれて春を待っていることがよくわかります。