コマユミ

翼が無いニシキギ

特徴

ニシキギは枝に翼(よく : コルク質の板のようなもの)が付いて目立ちますが、 付いていない品種がコマユミです。
ニシキギと同じように秋の紅葉や赤い実が美しい木です。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

高さ1~3mになります。 根際から多数に枝分かれしながら大きくなります。 秋には美しく紅葉します。

  • 秋の紅葉し始めはグラデーションになってが美しい
    写真 / 2021.10.3 茨城県筑波実験植物園 MayaN

  • 葉の付いた1年目の枝を真直ぐに伸ばす
    写真 / 2022.5.4 茨城県筑波実験植物園 htanaka

葉っぱは真ん中が広くなる菱形です。 両面に毛は無く対生に生えます。

  • 縁には細かく鋭いギザギザがある
    写真 / 2021.4.26 千葉市美浜区 MayaN

  • 皮質の葉が規則正しく並ぶ
    写真 / 2022.5.4 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 葉裏に脈が出っ張る
    写真 / 2021.4.23 千葉市美浜区 MayaN

  • 紅葉時の葉は陽を通すと燃える様に赤くなる
    写真 / 2022.10.19 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 艶やかな若葉
    写真 / 2021.4.1 千葉県市川市 MasakoT

  • 芽吹きの時期に複数の葉が重なって出てくる
    写真 / 2021.3.26 千葉県鎌ケ谷市 MasakoT

初夏にあまり目立たない淡い緑色の小さな花を付けます。

  • 数個の小さな花が集まって咲く
    写真 / 2022.5.4 茨城県筑波実験植物園 htanaka

  • 直径6~8㎜の小さな花で雄しべは4個、 雌しべは1個
    写真 / 2021.4.15 千葉県市川市 MasakoT

  • 開ききった花と楕円形の蕾
    写真 / 2021.4.15 千葉県市川市万葉植物園 MasakoT

  • 花付きがまばらな時もある
    写真 / 2022.4.20 千葉県21世紀の森と広場 S.Ikeda

秋に小さな卵形で赤い実がなります。
葉が落ちた後も残った実は目立ちます。

  • 卵形の赤い仮種皮に包まれた種子の上に赤紫色の裂けた果皮が被さる
    写真 / 2020.10.27 千葉市若葉区 MakoT

  • なり始めた若い実。 子房が1~3個の分果を作るが結実するのは1~2個
    写真 / 2022.6.29 新潟県国営越後丘陵公園 MasakoT

冬芽・葉痕

先がとがった卵形の芽です。 枝先には1つ、 枝先より下の芽は背中合わせに並んでつきます。 葉痕の維管束痕は1つで、 にっこりしているように見えます。

  • 赤い芽鱗が何枚も重なっている
    写真 / 2021.2.19 千葉県市川市 MasakoT

  • 芽鱗の先が茶色っぽい縁取りのように見えるものもある
    写真 / 2021.2.28 千葉県鎌ケ谷市 MasakoT

  • 芽は枝から少し飛び出し、 葉痕のお顔は上を向いている
    写真 / 2021.3.6 東京都文京区 MasakoT

その他の情報

「翼」の有無がニシキギと見分けるポイントですが、 太い枝にだけ翼が出るコマユミもあり、 じつのところニシキギとの境目は曖昧です。

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