常緑または半常緑の高木で高さは5~15mになり、 大きなものは18mくらいになります。
1度根元で切られたものは何本も幹が出る樹形になります。 庭木では、 苗木の段階でそのように手入れをして作られたものが売られることが多いです。
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特徴
シマトネリコは沖縄など亜熱帯に生活する木です。 冬の寒さに弱いから昔は関東地方で外に植えると枯れていました。 冬が暖かくなった今、 どんどん植えられています。 そしてなぜかカブトムシに好まれて、 樹液を吸いに集まります。 今まで無かった植物を持ち込むと、 取り巻く生物に予想しなかったことが起こるので、 注意が必要です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
ふつう、 小さな葉が羽状に4~5対、 先端に1枚が付き奇数になりますが、 その複数枚セットが1枚の葉っぱです。 対生に付き、 サイズは15~25㎝ぐらいです。 幼木の葉は小さいですが、 成木は大きくなります。 ギザギザが無く、 丈夫でつやつやしています。
花
夏の初めに白い花をたくさんつけます。 花はおしべとめしべがある両性花です。
実
秋から晩秋にタネができます。 プロペラの羽根の様な、 うすっぺらい実は風に飛び、 新天地へ向かいます。
幹・枝
成木の幹はまだらにはがれます。
人との関わり
昔は寒さに弱いので関東などでは外では植えず、 観葉植物として親しまれていました。 温暖化のせいか、 冬が越せるようになり住宅で大人気の木になりました。 東京では2000年ぐらいから野外に植えられ、 「外に植えても大丈夫そうだ」と、 一気に広まったようです。
名前の由来
シマトネリコは「沖縄のトネリコ」という意味です。 蝋物質を出すイボタロウムシがトネリコによく付き、 戸の滑りを良くするためにこの蝋物質を塗る木の意味からトネリコになったといわれます。
その他の情報
都市部を中心にシマトネリコの植栽が急激に増えたため、 景観や取り巻く生き物に変化をきたしているようです。 シマトネリコの苗木にカブトムシがつくようになり、 苗木屋さんにとってカブトムシは害虫になっています。
性格
沖縄などの亜熱帯原産の樹木で、 寒さには弱いです。 関東地方で雪などが降った後は葉が部分的に茶色に枯れています。 日当たりの良い場所では種をたくさん作り、 いろんな場所に飛ばして増えます。 コンクリートの隙間や生垣の中から出ているものが多いですが、 根元から切ると意外にもそれで枯れることがあります。 他のガツガツ系樹木は切っても切っても出てくるのですが、 シマトネリコは一見ぐいぐいくるイメージがあるせいか、 「あれ?終り?」と肩透かしです。 「秋に根元を切ると出なかった。 」と苗木屋さんは言っていました。 一方、 生長が早いので庭では大きくなって手に負えなくなるパターンが多いようです。 庭木としてはシマトネリコの代わりに生長の遅いアオダモが人気となっています。
体験・遊び
シマトネリコにカブトムシが来ているか観察してみましょう。 主に雌が樹皮を傷つけて、 樹液が出てきたら雄雌でなめに来るようです。
関わりが深い生き物
カブトムシ集合!カブトムシは、 シマトネリコの樹皮を傷つけ、 樹液を出します。 樹液が大好きなカブトムシが集まって来ます。
花にはハチなどいろいろな昆虫が訪れます。
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