安行小学校

シキミ

野獣を追い払う木

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特徴

昔から神事や仏事に使われてきた日本人になじみの深い木です。 葉っぱの香りを動物が嫌うので、 寺院や墓苑などに植栽されます。 全体が有毒で特に実は猛毒ですが、 乾燥すると裂けた隙間を閉じてタネを弾き飛ばすユニークな八角形の実です。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

ふつう高さ2~5mになります。 大きいものでは10mを超えます。 枝先に葉が集まって付き、 枝葉に毛がありません。  

  • テカリのある葉が一年中付いている
    写真 / MayaN

  • 葉は枝先にまとまって付きやすく、 大人しい印象だが全体が有毒
    写真 / YoshioAkimoto

  • 多少の日影でもひょろっと要領よく生きている
    写真 / MayaN

  • モミの木の下でクリーム色の花を見かけたらシキミかも⁈
    写真 / MayaN

ギザギザが無く光沢がある葉っぱです。 互生に付きますが、 枝先に集まって付くことが多いです。 揉むと甘い芳香があり、 透かすと油点が見えます。

  • 柔らかい革質で肉厚の葉っぱ
    写真 / htanaka

  • 若い葉っぱは黄緑色
    写真 / MasakoT

  • モチノキの葉に似てのっぺりしている
    写真 / MayaN

  • 葉の裏は白っぽい
    写真 / MayaN

  • 有毒だが揉むと甘い香りがする
    写真 / MayaN

早春から晩春にかけて、 葉の付け根に光沢のあるクリーム色の花が咲きます。

  • 直径2~3cmの花が咲く
    写真 / MasakoT

  • 雌しべは8個くらい
    写真 / MasakoT

  • 細長い花びらを伸ばしておしくらまんじゅうをしている様⁈
    写真 / MasakoT

  • 花芽は球形で可愛らしい
    写真 / MayaN

  • じつは花弁と萼の区別がハッキリしない花
    写真 / MayaN

扁平な八角形の実が秋に熟します。 タネはラグビーボールのような形で可愛らしいですが、 猛毒なので絶対に食べないでください。

  • 割れた隙間から光沢のあるタネが顔を出す
    写真 / MayaN

  • 長い柄の先に実が付く
    写真 / MayaN

  • 長さ6~8㎜のタネは、 実が裂開するときに飛び出る
    写真 / MayaN

幹・枝

暗い褐色の幹肌をしています。 幹や枝も傷が付いたところからは甘い香りがします。

  • 暗い褐色の幹肌
    写真 / MayaN

  • 幹には縦筋が目立つ
    写真 / YoshioAkimoto

  • 枝には実の柄が付いていた痕がぼこっと丸く残る
    写真 / MayaN

  • 茶色くなった枝にも実の柄の痕は目立つ
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

枝先の冬芽はぷっくりとした水滴型で、 これは葉になります。 葉の付け根から出ている赤みのある小さめなのは花芽です。 葉痕の維管束痕は1つで、 チョボっとしたお口が少しニンマリしています。

  • 枝先より下の芽はとても小さい
    写真 / Tamacha

  • 花芽の出ていない枝先
    写真 / Tamacha

  • 中心の小さいのは葉芽、 周りの花芽はだいぶふくらんできている
    写真 / MasakoT

人との関わり

仏壇や墓の供花として使われたり、 樹皮や葉は抹香や線香として利用されます。 木材は強くて割れにくいので細工物など様々な用途で使われます。

名前の由来

いろいろな説がありますが、 木の全体が有毒なので「悪しき実」が転じてシキミになったといわれています。

その他の情報

ミヤマシキミは「シキミ」と名が付き、 葉の様子が似ていますが、 ミカンの仲間でシキミの仲間ではありません。 ミカンの仲間なので葉をちぎるとシキミとは違う柑橘系の香りがします。

  • ミヤマシキミは高さは60~120㎝と低めの木で雌雄別株
    写真 / MayaN

  • 雌しべが退化したミヤマシキミの雄花
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

葉にシキミグンバイがつくことがあります。

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見られる場所

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