根元から細い幹がたくさん出てそこから枝分かれし、 こんもりとした形になります。
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特徴
山野に生える落葉低木ですが、 公園や庭にも植えられています。 枝先に小さな花が並んで集まって咲きます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
先端がとがり、 葉の縁には粗くて不ぞろいなギザギザあります。 葉の長さは、 3cmくらいの小さいものや8〜9cmくらいの大きいものがあります。 裏側は白っぽい緑色をしています。
花
夏の間、 5枚の花びらのある小さな花が枝先に集まって次々と咲き続けます。 ピンピンと出た雄しべが花弁より長く、 花の集まりはフサフサして見えます。
実
長さ2〜3mmの袋状の実が、 1つの花だったところに5こずつつきます。 熟して茶色くなると、 パカッと開きます。
幹・枝
若い枝は茶色くツルツルしていますが、 やがて灰色がかって縦に裂け目の入った樹皮になります。
冬芽・葉痕
芽鱗がポソポソとたくさんあり、 先がとがった冬芽です。 葉痕は枝から少し飛び出し、 半円形や三角形です。 維管束痕は1つで、 ちょっとニンマリ顔です。
人との関わり
花が咲いている期間が長く、 あまり大きくならないこともあって、 公園や庭などによく植えられます。 盆栽や切り花としても使われる木です。 花の色や葉の色が変化した園芸品種もたくさんあります。
名前の由来
栃木県の「下野(しもつけ)」で見つかり、 古くから栽培されていたのが由来といわれていますが、 定かではないようです。 花の集まりが、 上に霜が降りたように見えることで「霜付け」という説もあります。
中国では、 物語にでてくる父親思いの少女の名「繍線(しゅくせん)」にちなみ、 「繍線菊」とよばれています。
性格
もともとは山野で石がごろごろした場所などに生え、 乾燥にも強い木です。 そんなたくましさと、 和風のお庭に似合う落ち着いた雰囲気や、 洋風のお庭に似合う華やかさを持ち合わせています。