安馬谷里山

シモツケ

花の上に霜が降りている?!

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特徴

山野に生える落葉低木ですが、 公園や庭にも植えられています。 枝先に小さな花が並んで集まって咲きます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

根元から細い幹がたくさん出てそこから枝分かれし、 こんもりとした形になります。

  • たくさんの株に花を咲かせている
    写真 / MayaN

  • 小さな株でも華やかになる
    写真 / MayaN

先端がとがり、 葉の縁には粗くて不ぞろいなギザギザあります。 葉の長さは、 3cmくらいの小さいものや8〜9cmくらいの大きいものがあります。 裏側は白っぽい緑色をしています。

  • 大きめな葉
    写真 / Tamacha

  • 出始めの葉や、 日陰の葉は小さめ
    写真 / Tamacha

  • 葉の裏は白っぽい
    写真 / Tamacha

夏の間、 5枚の花びらのある小さな花が枝先に集まって次々と咲き続けます。 ピンピンと出た雄しべが花弁より長く、 花の集まりはフサフサして見えます。

  • ピンク色の花が多い
    写真 / htanaka

  • 雄しべが花弁より長い
    写真 / MayaN

  • つぼみは小さくて丸い
    写真 / MayaN

  • 雄しべが長く、 フサフサして見える
    写真 / MayaN

  • 白い花は、 霜が降りたよう。 名前の由来の一説
    写真 / MasakoT

長さ2〜3mmの袋状の実が、 1つの花だったところに5こずつつきます。 熟して茶色くなると、 パカッと開きます。

  • 5こずつふくらんできている若い実
    写真 / MayaN

  • 開いた実は冬の間も残っている
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

幹・枝

若い枝は茶色くツルツルしていますが、 やがて灰色がかって縦に裂け目の入った樹皮になります。

  • 灰色っぽくなってきた枝から茶色の若い枝が出ている
    写真 / Tamacha

  • 細い枝をたくさん出す「株立ち」という生え方
    写真 / MayaN

  • 若くて元気な枝
    写真 / Tamacha

冬芽・葉痕

芽鱗がポソポソとたくさんあり、 先がとがった冬芽です。 葉痕は枝から少し飛び出し、 半円形や三角形です。 維管束痕は1つで、 ちょっとニンマリ顔です。

  • 芽鱗に少し毛があり、 白っぽく見える芽
    写真 / Tamacha

  • 夏から用意されている冬芽
    写真 / Tamacha

  • 葉がとれたばかりで、 葉痕が緑色
    写真 / Tamacha

人との関わり

花が咲いている期間が長く、 あまり大きくならないこともあって、 公園や庭などによく植えられます。 盆栽や切り花としても使われる木です。 花の色や葉の色が変化した園芸品種もたくさんあります。

名前の由来

栃木県の「下野(しもつけ)」で見つかり、 古くから栽培されていたのが由来といわれていますが、 定かではないようです。 花の集まりが、 上に霜が降りたように見えることで「霜付け」という説もあります。
中国では、 物語にでてくる父親思いの少女の名「繍線(しゅくせん)」にちなみ、 「繍線菊」とよばれています。

性格

もともとは山野で石がごろごろした場所などに生え、 乾燥にも強い木です。 そんなたくましさと、 和風のお庭に似合う落ち着いた雰囲気や、 洋風のお庭に似合う華やかさを持ち合わせています。

  • つけまつげの女の子たちみたいな華やかさ
    写真 / MayaN

安馬谷里山 基本情報