筑波実験植物園

アスナロ

大器晩成タイプです

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特徴

ヒバとも呼ばれます。 高さ30mにもなりますが成長はとてもゆっくり。 種子からでは10年でなんと高さ60cm程度しかなりません。
日陰で忍耐強く育ち、 最後は大木になる大器晩成タイプの木です。
ヒノキと並んで材質が良く「木曽の五木」とされます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

樹冠は円錐形になります。

  • 円錐形の樹形
    写真 / MayaN

  • 真っ直ぐに幹がグングンと伸びる
    写真 / MayaN

葉は厚く、 大きめな鱗状です。
葉を裏返すとくっきりとした白い模様(気孔帯)が目立つの特徴です。

  • 葉は長さ4~5㎜の大形の鱗状です。 枝に十字対生します
    写真 / HitoshiN

  • 葉の裏の気孔帯は白く大きくWの文字に見える
    写真 / MayaN

  • 真ん中は舌形で左右は舟形
    写真 / HitoshiN

雌雄同株で晩春に咲きます。 枝先に咲く花は小さく目立たちません。

  • 雄花は長楕円形で緑青色。 雌花は8~10個の鱗片があり内面に胚珠がる
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

実は直径12~15㎜の球形です。 秋から冬にかけて褐色に熟します。

  • 種鱗の上部は突出する。 中の種子は各種鱗に3~5個あり、 楕円形で灰黄色。 その両側に翼がある
    写真 / 庭木図鑑植木ペディア

幹・枝

樹幹がねじれ、 枝は曲がることが多くなります。 樹皮は灰褐色で浅く縦に裂け、 はげた樹皮は樹幹上に残ります。

  • 幹がねじれて縦に裂けた樹皮が斜めに続く
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

これから伸びてくる十字対生の葉が、 そのままぎゅっと几帳面に詰まった感じに枝の先に用意されています。

  • 新しい葉は、 黄色っぽい
    写真 / Tamacha

  • 裏から見てもあまり変わらない
    写真 / Tamacha

  • 少し横から見ると、 重なった花びらのよう
    写真 / Tamacha

人との関わり

特殊な香りがあり、 耐水性が強く、 建築、 土木、 器具、 家具など多くの用途があります。

  • 良質な木材として使われてきた
    写真 / MayaN

名前の由来

ヒノキに似ていますが、 材質がやや劣るので、 「明日ヒノキになろう」を意味するといわれますが、 実際はヒノキに劣らず材質は優良なので、 「厚い葉のヒノキ」からアスナロになったという説の方が有力とも言われます。

  • 「明日ヒノキになろう」は「大きなお世話」かも⁈
    写真 / MayaN

その他の情報

<変種のヒノキアスナロ>
ヒノキアスナロは、 アスナロの変種で北海道(渡島半島)から関東北部まで分布します。
・枝葉が少し小さい
・球果はほぼ球状で果麟(種についている羽根)の先が長く突出しない
という特徴があります。
青森ではヒバとも呼ばれており、 津軽半島と下北半島のヒバ林は日本三大美林の一つとされています。

  • ヒノキアスナロの葉っぱ。 枝葉が少し小さい
    写真 / MayaN

性格

日陰でもよく育ちますが、 幼木の成長は遅く、 種子からでは10年で高さ60cm程度が普通です。 乾燥には弱いといわれます。 下に垂れた枝から根が出て独立した木に生長することもあります。

  • 幼い頃はマイペースに生長する大器晩成タイプ
    写真 / MayaN

関わりが深い生き物

春の夜、 ビャクシンカミキリが弱った木や伐採木に集まります。 コウヤホソハナカミキリが材を食べます。

執筆協力 : 執筆協力 : 根田仁
イラスト提供 : 平田美紗子(林野庁 北海道森林管理局)

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