樹高は普通1~3mぐらいです。 明るい森の中に、 ちょっと丈夫な草みたいに生えています。
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特徴
森の端っこの明るい場所が好き。 森では「いたの?」と言われそうなオーラの無さですが、 枝に良い香りを持っています。 すーと爽やかな香りなので高級爪楊枝に採用されています。 冬芽がとてもかわいいので見てください。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
薄い葉っぱで、 光がすけます。 ギザギザがなくて長丸の形をしています。 葉の長さは5~10㎝で、 交互につきます。
花
春、 丸い花芽から小さな花が咲きます。 雄雌別々の木で、 どちらかというと雄株が多いようです。
実
秋に黒くて光沢のある丸い実をつけます。
幹・枝
春から夏に枝分かれまで一気に伸ばすので、 枝分かれ部分がなめらかです。 1年の枝の境目も中途半端なところにあります。 枝を折るとさわやかな良い香りがします。
冬芽・葉痕
トンガリさんがポンポンを持って応援しているような姿が特徴です。 トンガリさんは葉芽、 両手のポンポンは花芽です。 ポンポンの先は少しとがっています。 ポンポンを持っていない子、 1つだけ持っている子などもいます。
人との関わり
枝葉に香りがあるので香料をとったり、 クロモジ茶やクロモジ酒などにもします。 クロモジの枝のツマヨウジは高級品で、 上品な和菓子にそえられます。 昔は枝を歯ブラシ代わりにしていたそうです。
名前の由来
緑の幹に出る黒いしみのようなものを文字に見たて「黒文字」と呼ばれたことに由るとされますが、 諸説あります。
黒いしみのようなものはどうやら藻類らしいとも言われています。
その他の情報
樹皮や葉が香るのは芳香成分を含むためですが、 その種類と割合は個体によって違うということです。 たとえ同じ場所に生えていたとしても、 個体によって違うと言うことです。
性格
・雑木林になじみすぎるぐらい地味な見かけですが、 枝を切ると本領発揮。 その香りは一目おかれます。
・枝の伸び方も個性的。 他の木は枝分かれは来年に繰り越す木が多いですが、 クロモジは枝分かれまでなめらかに伸びて中途半端に1年のくぎりをします。 「区切りの良いところで休んでね!」と言ったとしたら、 「ここでやめるんかーい。 」という感じ。 おかげで冬芽はほぼ枝の先端にある(ある意味そろってはいる)面白い木です!
体験・遊び
クロモジの枝でお茶を作ることができます。 ほんのりピンクのお茶はさわやかな香りがあります。