常緑で、 高さ10〜15mにもなる高木です。 幹の直径も1mくらいになるものもあります。
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特徴
樹皮が次々とはがれる様子を、 「博打」(ばくち)に負け続け、 「金が払えないなら、 着ているものを置いていけ」と、 着物をはがされる人に例えて名前がついたと言われています。
赤くなった樹皮は痛々しく見えますが、 普通の成長です。
こう見えてじつはサクラの仲間(サクラ属)です。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
Peak Season
Blossom
Leaf
Fruit
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| 見頃 |
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| 花 |
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| 葉 |
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| 実 |
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高さ
高木 (10~30m)
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花の性別
雌雄同株
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分布本州(関東南部以西)、 四国、 九州、 琉球、 済州島、 中国(中南部)、 台湾、 ベトナム(北部) |
生息地低山地から山地の谷間や海沿い、 少し湿り気のある斜面など |
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分布本州(関東南部以西)、 四国、 九州、 琉球、 済州島、 中国(中南部)、 台湾、 ベトナム(北部) |
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生息地低山地から山地の谷間や海沿い、 少し湿り気のある斜面など |
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学名Prunus zippeliana |
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樹形
葉
長さが20cm近くになる細長くとがった葉です。 毛はなくつるつるしていて、 縁には細かく鋭いギザギザがあります。 柄にイボのような蜜腺があります。
花
秋、 その年の新しい枝の葉の脇から、 小さな白い花が集まった3cmくらいの花の房をつけます。 長い雄しべが30〜50本もあって、 フサフサして見えます。
実
細長い実は、 花が咲いた翌年の春に熟します。
幹・枝
樹皮は茶色っぽい灰色で、 剥がれ落ちると赤っぽい茶色になり、 まだらな模様のようになります。 身ぐるみ剥がされたような、 日焼けして皮がむけたような痛々しい感じですが、 普通の成長です。
冬芽・葉痕
うすい茶色の小さな硬い冬芽です。 多くのバラ科の木と同じように、 葉痕の維管束痕は3こで、 お顔に見えます。
人との関わり
美しく高級な木材であるマホガニーの代用品として、 家具や器具を作るのに使われます。 また、 また、 葉を水蒸気で蒸留し、 杏仁水(きょうにんすい・ばくち水とも呼ばれる)をつくり、 咳止め薬として使われます。
樹皮からは黄色の染料をとります。
名前の由来
樹皮が次々とはがれる様子を、 「博打」(ばくち)に負け続け、 「金が払えないなら、 着ているものを置いていけ」と、 着物をはがされる人に例えた名前です。
「ビランジュ」という別名もあります。 これは仏教の物語に出てくる「毘蘭樹」(びらんじゅ)と誤認した(本当の毘蘭樹はヤマグルマという木)という説や、 木肌がはがれるのを糜爛(びらん)という皮膚病に例えたという説があります。
性格
「博打に負けて身ぐるみはがされる」バクチノキですが、 1度や2度でこりるわけではなく、 老木になっても博打に負け続け(?)、 樹皮ははがれ続けます。 そうやっていつの時代になっても、 人間に「博打とはこういうもの」と身をもって教え続けてくれている反面教師なのです。
関わりが深い生き物
花にはハチなどの昆虫が訪れます。
葉の柄には蜜腺があり、 アリをおびき寄せ、 天敵から葉を守ってもらいます。
