安馬谷里山

オオバヤドリギ

常緑樹ラブ♡

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特徴

カシ、 シイ、 タブノキなど主に常緑樹に寄生する宿り木です。 葉っぱが大きく、 すくすく育って寄生した木を枯らしてしまうこともあります。 まれにエゴノキのような落葉樹にも取り付きます。
ヤドリギとは生き方は似ていますが全く違う仲間で、 より暖かい地域に多く生えます。

以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。

樹形

半寄生の常緑低木です。 茎はややつる性で大きいものでは長さ1mほどに伸びます。

  • 葉が大きく、 こんもり茂る
    写真 / minaei

  • 落葉樹に寄生した木はあたかも落葉していない枝の一部のように見える
    写真 / minaei

  • シイ、 タブノキ、 カシ類などの常緑樹に寄生することが多い
    写真 / MayaN

ふつうは対生に付く卵形の葉っぱです。 葉の裏は赤茶色の毛がたくさん生えています。

  • 赤茶色の若葉が大きくなると葉の表は光沢が強い緑色になる
    写真 / MayaN

  • 赤茶色の葉の裏が特徴
    写真 / minaei

  • 長さ7~20㎜の葉柄も赤茶色の毛が生える
    写真 / MayaN

秋から冬にかけて筒形の花が咲きます。 外側は赤茶色で内側は緑がかった紫色をしています。

長赤茶色の毛で被われた実は、 小さなキウイフルーツのようにも見えます。
春に熟します。 皮を剥くと皮をむくと黄緑色のねばねばした果肉が出てきます。

  • キウイフルーツに似た実
    写真 / MayaN

  • 赤茶色の毛がたくさん生える
    写真 / minaei

  • 皮をむくと黄緑色のねばねばした果肉が出てくる
    写真 / minaei

幹・枝

白っぽい灰色の樹皮をしています。 茎からは、 ところどころ根の様な吸器が出て寄生する木の表面にくっ付き、 水や栄養を吸い取ります。

  • カマツカに取り憑いたオオバヤドリギ。
    膨らんだところで宿主に根を差し込んでいる
    写真 / Tamacha

  • 灰色で皮目の多い幹肌
    写真 / MayaN

冬芽・葉痕

枝先と葉のつけ根に、 小さな2こ組になった芽(葉)があります。 ふつうの葉の裏や実と同じような茶色い毛でおおわれています。 葉痕の維管束痕ははっきりしませんが、 お顔を見つけられたらラッキー。

  • 両面が茶色の毛でおおわれた小さな葉
    写真 / Tamacha

  • 葉痕が見える芽と、 葉のつけ根からのぞく芽
    写真 / Tamacha

  • ウサ耳のように出てきている芽
    写真 / Tamacha

  • 葉痕の斜め上から芽をのぞかせていることもある
    写真 / Tamacha

名前の由来

ヤドリギの名は、 鳥が食べた実のタネが高木の木の上で発芽して、 他の木に"宿る木”であることに由ります。

  • 大きな葉が付くヤドリギなのでオオバヤドリギと名が付いた
    写真 / MayaN

性格

ヤドリギと同じで果肉がねばねば。 鳥に食べてもらって、 ねばねばになった糞にまじって木の枝にタネを運んでもらうのも同じです。
が、 ヤドリギは宿った木を弱らせたりせず一緒に生きるのですが、 オオバヤドリギは宿った木を弱らせ最後は枯らしてしまうことが多くあります。
自分を支えてくれてる木を殺すなんてひどいやつ!と思うかもしれませんが、 もしかしたら冬も葉っぱが落ちないくらーい常緑の森に光を入れる役割をしているのかもしれません。

関わりが深い生き物

ヤドリギと同じく果肉がネバネバ。
鳥に食べられた実の中の種は、 ねばねばと糞にまじって木の枝にぺったりとくっつき、 そこから芽を出します。

見られる場所

安馬谷里山 基本情報