半寄生の常緑低木です。 茎はややつる性で大きいものでは長さ1mほどに伸びます。
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特徴
カシ、 シイ、 タブノキなど主に常緑樹に寄生する宿り木です。 葉っぱが大きく、 すくすく育って寄生した木を枯らしてしまうこともあります。 まれにエゴノキのような落葉樹にも取り付きます。
ヤドリギとは生き方は似ていますが全く違う仲間で、 より暖かい地域に多く生えます。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
ふつうは対生に付く卵形の葉っぱです。 葉の裏は赤茶色の毛がたくさん生えています。
花
秋から冬にかけて筒形の花が咲きます。 外側は赤茶色で内側は緑がかった紫色をしています。
実
長赤茶色の毛で被われた実は、 小さなキウイフルーツのようにも見えます。
春に熟します。 皮を剥くと皮をむくと黄緑色のねばねばした果肉が出てきます。
幹・枝
白っぽい灰色の樹皮をしています。 茎からは、 ところどころ根の様な吸器が出て寄生する木の表面にくっ付き、 水や栄養を吸い取ります。
冬芽・葉痕
枝先と葉のつけ根に、 小さな2こ組になった芽(葉)があります。 ふつうの葉の裏や実と同じような茶色い毛でおおわれています。 葉痕の維管束痕ははっきりしませんが、 お顔を見つけられたらラッキー。
名前の由来
ヤドリギの名は、 鳥が食べた実のタネが高木の木の上で発芽して、 他の木に"宿る木”であることに由ります。
性格
ヤドリギと同じで果肉がねばねば。 鳥に食べてもらって、 ねばねばになった糞にまじって木の枝にタネを運んでもらうのも同じです。
が、 ヤドリギは宿った木を弱らせたりせず一緒に生きるのですが、 オオバヤドリギは宿った木を弱らせ最後は枯らしてしまうことが多くあります。
自分を支えてくれてる木を殺すなんてひどいやつ!と思うかもしれませんが、 もしかしたら冬も葉っぱが落ちないくらーい常緑の森に光を入れる役割をしているのかもしれません。
関わりが深い生き物
ヤドリギと同じく果肉がネバネバ。
鳥に食べられた実の中の種は、 ねばねばと糞にまじって木の枝にぺったりとくっつき、 そこから芽を出します。