常緑樹の高木で、 20mを超えるほど大きくなることがあります。
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特徴
樹皮が部分的にはがれ落ち、 鹿の子(かのこ)模様になるのが「鹿子の木」の名前の由来です。
樹皮の模様はとても鮮やかで森でとても目立ちます。
暖かい地域の低山に生える木で成長が速く、 どんどん伸びて大木になります。
以下の情報は、 関東地方を基準にしています。 エリアによって1ヶ月くらいの差があります。
樹形
葉
ふちにギザギザのない葉で、 先が細くなりますが鋭くはとがりません。 互生で枝先に集まってつきます。 表面はつるつるで光沢があります。 裏面は白っぽく、 初め毛がありますが、 のちになくなります。
花
初秋の頃、 雄花は雄株に、 雌花は雌株につきます。 どちらも葉の脇に花芽がつき、 薄い黄色の小さな花を咲かせます。
実
直径7mmほどの丸い実です。 赤くつやつやに熟すのに翌年の秋までかかります。
幹・枝
樹皮は灰色がかった黒っぽい色ですが、 小さく薄くはがれ落ち、 鹿の子(かのこ)模様になります。 これは病気などではなく、 幹や枝が太っていくときに少しずつ古い皮を脱いでいっているのです。
冬芽・葉痕
冬芽(葉芽)は細長く、 先がとがります。 黄色っぽく縁が赤い芽鱗が4〜5枚あります。
人との関わり
カゴノキの木材は淡い赤みを帯びています。 とても硬くてきめが細かいので、 床材や建材、 楽器などのほか、 太鼓の胴や船のマスト、 車輪や銃台などに使われてきました。
名前の由来
樹皮が部分的にはがれ落ち、 鹿の子(かのこ)模様になるのが「鹿子の木」の名前の由来です。 シカの子や夏毛には白い点々の模様があり、 それを「鹿の子模様」と呼びます。
その他の情報
温かい地域の低山で少し乾いた場所に生える木です。 たいていシイやカシと一緒に生えていますが、 乾いた山腹の斜面にまとまって生えていることもあります。
性格
成長が速く、 どんどん伸びて大木になります。 庭に植えて鹿の子模様を鑑賞したいと思っても、 かわいいシカの赤ちゃんを眺めるのとは訳が違い、 大変なことになるでしょう。
ところで、 シカは夏毛の鹿の子模様によって木々の間で敵から身を隠すようですが、 カゴノキの鹿の子模様の意味は???
身を隠す?つる草のからまり防止? 病害虫予防? 謎に包まれた子鹿さんですね。